17話目! ページ17
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「ふくらさん」
「編集したままでいいから聞いて」
わかったどうぞ、とパソコンから目を離さず俺の話を聞いてくれるふくらさん。有難い。
「昨日、Aちゃんと帰ったんだけどさ」
「うん」
「俺、Aちゃんに好きになりそうですけど、って言われたんだよね」
「……」
ピタッとパソコンを動かす手を止めてこっちを見るふくらさん
「というと?」
「いや、告白されたとかじゃなくて、」
ノリ?と笑いながらいうと、は?と冷たく返される。
「たぶん、ぽろっと思ってたことでちゃったんだと思う」
その前に俺がモテそうって言われて、それで、と説明をする。
「…それで、伊沢はどうしたの?」
「恋人はいらないかなって言った」
「じゃあいいじゃん別に」
なにを相談?とパソコンの方に目をずらすふくらさん。
「なんか、わかんないけど、頭から離れなくて」
『私なら好きになりそうですけど』って言葉が
「恋人いらないって言ったの後悔してんだよね」
「…珍しいね、そんなに焦ってんだ」
「ただ後悔してるだけだよ」
そんな、好きとかないと思うし。
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作者名:朝日 | 作成日時:2019年2月23日 1時