とりあえず【伊沢拓司】 (ページ5)

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5問目！ページ5

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『緊張する…』

あの後、じゃあ一回見学来てみてよ、と伊沢さんとこうちゃんと予定を合わせたりして、一週間経ってしまった。

「そんな緊張すんの？」

『私が一週間でどこまでみたか知らないな？』

「やーば」

私はこの一週間で山本さんの笑顔にやられてしまった。コメント欄で山本さん天使って言っている人に共感しかない。いや、伊沢さんが好きだけど、あ、でも川上さんも…全員いいな…？

「着いたけど」

『えっ』

「オフィス」

寒いから早く入ろ、と背中を押されて駆け足でオフィスにお邪魔をする。

『お、お邪魔します…』

奥の扉の先から楽しそうに雑談している声が聞こえていて、絶対ここにいると確信してしまい、扉を開けるのに躊躇するが、こうちゃんはやっぱり開けてしまった。

「さむ」

この声は須貝さんだ！と動揺を精一杯隠しながら、こっそりと中に入り、こうちゃんの後ろに隠れ、体を半分だけ出して挨拶をする。

『こ、こんにちは』

「あ、Aちゃんきたー」

初めて画面越しじゃない伊沢さんに、口角が上がりそうなのを抑えていると、後ろから足音が聞こえてきて、振り向く。

『えっ、やまもっ！』

「山本です」

へへ、と目の前で笑われる笑顔にみんなやっぱり天使だよと思った。

「あれ、Aちゃん俺のファンじゃないの？」