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｢…お互いもっと大人になったら、ちゃんと話そう。｣
しょうから離れないといけない。
本能がそう悟った。
し｢…｣
｢ごめんね、私も好きだよ…｣
最後の足掻き。
でもこの足掻きは自分の言葉によってこれから意味を無くす。
し｢なら…！｣
｢でも、しょうといたら、きっと今の私じゃ耐えられない…｣
し｢…そう、やんな｣
｢ごめん。｣
し｢…｣
しょうもきっと勘づいたんだと思う。
この後に出る私の言葉を。
｢もう、連絡はせん。遠くから応援してる。｣
し｢ほんまに、あかんの…？｣
言葉が詰まっているのが分かる。
｢…ごめん。｣
し｢…｣
｢こうくんとも連絡はとらないようにする。しょうからこうくんに伝えてくれんやろか、｣
し｢分かった。｣
｢ありがと｣
し｢なぁ。｣
｢ん、｣
し｢またいつかAの心の準備ができた時は、俺たちのイベントにまた顔出してくれないかな｣
｢…｣
し｢約束しよう｣
｢分かった。｣
し｢待ってるから｣
｢うん、じゃ、｣
し｢じゃ、また｣
ツー、ツー
通話の切れた音が皮肉にも大きく部屋に鳴り響く。
胸が苦しくなって、苦しさは喉を伝って、目元が熱くなって、息も苦しくなる。
勝手に溢れてくるこの涙。
手元から崩れ落ちたスマホに小さく音を立てて滴る。
さよなら。初恋。
さよなら。好きだった人。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
学生編、終わりました!!!!
次からは高校を卒業した後のお話となります!!
やっと設定(1話)の本編の話が出来る…笑
ここまで長すぎたなぁ。笑
次からも読んでいただけるとありがたいです✌️
以上作者のとちもちでした😊
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作者名：とちもち | 作成日時：2022年11月20日 19時
