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お母様との再会 ページ21

遥「え、な、生おしょ…!?」


遥は横で涙を目に浮かべながら興奮していた。


しょうの裏からはすずくんやこうくん、しょうのお母さんまで出てきて、グッズ販売のレジ係をするらしい。


(え、ど、どうしよう…)


家族の皆さんにはとても良くしていただいて、自分も会えるなんて楽しみだ!と思っていたけど、本人を目の前にした瞬間、その場から逃げたくなった。

自分とはもう住んでる世界が違う。そう言われた気がして、もう近づけないような気がした。



遥「ほらA!行こ!?」


「え、ちょ、遥待って!?」



遥に強引に腕を引っ張られて、私はレジへとむかわされた。


(どうか、しょうではありませんように…!)


遥に連れて行かれたレジはしょうのお母さんの場所だった。

_____

私の前に並んでいた遥ははじめまして!と言いながら、気さくに話していた。


そして、私の番が来た。


母「今日は来てくれてありがとーなー」


「い、いえ」


私は顔があげられなかった。


母「せっかくやし顔みして?」


そう言われると従わざるを得なくなる。

そして顔を上げると、少しの間があいて、驚いたような表情をしたお母様がいた。



「お、お久しぶりです」


母「え、Aちゃんやんな!?うわぁ久々やわ!」


「ほんとに久々で!元気そうで何よりです、!」



私だとわかったお母様は、あの時のように接してくださった。


「けいこさん」


母「あん時みたいにお母さん呼んでや?あ、しょう呼ぼか?」


と言い、呼ばれかけたのを必死で抑えた。


「し、しょうくんも仕事やと思うし、また握手会行くんでその時に話しますよ」


とは言ったものの、私はほんとに話せるんだろうか。



母「そう?またしょう!って呼んだって?よくAちゃんの話するし、会いたがってたから喜ぶでぇ?」


「え、そうなんですか?てっきり忘れちゃってるのかと…」


母「んなわけないがな!あ、終わったら控え室き?」


「いやいや、友達と来てるので!」


母「そうかぁ、ほなまた時間がある時にでも!あ、連絡先…スタッフさんに後で預けるし受け取ってな?」


「え、?」


母「はい、グッズどーぞ!今日は楽しんでってなぁ」


と言って、スタッフさんに流されてレジから出た。



遥「A〜!もうやばい。お母様えぐい。」


「そ、そやなぁ」


まだ遥には知り合いだということを伝えていなかった。


伝えたらどうなるんやろ。


握手会を目前にして不安が迫った。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:とちもち | 作成日時:2022年11月20日 19時

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