新しい学校 ページ14
それから少しして、新しい中学へ転入した。
気さくに話しかけてくれる人が多く、クラスにもすぐに馴染めた。
仲良くなった子の中に、蒼(あお)という男の子がいて、その子はとても元気な子で、まるでしょうみたいだった。
だから、いつも蒼と話す時はしょうが頭によぎった。
──────
蒼とは、3年生に上がるときのクラス替えでも同じクラスになって、多分1番仲がいい男の子になっていたと思う。
蒼「Aって高校どこ行くん」
「まだしっかりとは決めてないかな〜蒼は?」
蒼「一応、△△高校にしようかなって。ほら、野球も強いし?」
そう、蒼は野球部に所属していた。
「たしかに、野球頑張ってるもんね」
蒼「まぁなぁ、Aもここ来たら?」
「一応、選択肢のひとつではあるよ」
蒼「野球部のマネージャーとかしちゃう?」
「うわ、めっちゃ大変そう…」
蒼「俺のお世話する感じでどうよ」
「あ、それなら日頃からしてるから慣れてるわ」
蒼「おい?ん?なんやて?」
「さぁね〜」
(△△高校かぁ…)
△△高校は近くにある公立の高校で、部活動の数も多く、制服も可愛いと有名の人気な高校だった。
──────
先「これ進路の紙なー?ちゃんと書いて今週中に提出するようにな〜」
皆「「はーい」」
とうとうこの日が来た。
自分たちの進路を決めるこの紙切れが配られた。
蒼は「俺はもう一択!」といって、配られてすぐに高校名を書いていた。
私も親と話し合って△△高校にするとなっていたから、△△高校でいいか…と△△高校を書いた。
(しょうは、何をするんだろう…)
こっちに来てからスマホを買い換えて、しょうの連絡先は消えてしまった。
そういえば、しょうと別れてもうあと数ヶ月で2年。
私の中のしょうの記憶は、あの笑顔と涙を流した顔、そして別れ際のあの会話が大半だった。
蒼「Aは結局どこなん?」
「△△高校かなって、」
蒼「お、同じ!!高校でもクラス一緒だったらどーするよ?」
「うわ、きつい笑笑」
蒼「きついとはなんじゃきついとは!」
こんな会話をしていると、周りにはもう私たちが仲良いのは周知されていたから 「熟年夫婦は仲良いなぁ」などのヤジが飛んでくる。
私はいつもそれに否定していたけど、蒼はいつも「俺らの仲だから」と言い返さなかった。
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すいません💦内容少し変更しました。
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作者名:とちもち | 作成日時:2022年11月20日 19時