お泊り会 ページ6
「ふふ、人の部屋で泊まるのは初めてです。……うぅお腹すきました…。」
少しお腹の音がなって恥ずかしかった。
「そこにでも座っておけ、何か持ってくる」
そう言うとスタスタ部屋から出て行った。
…しかし、人の部屋とは興味のあるものだ。
色々物色したいところだが、止めておこう。
私の目にはあるものが目に入った。
「これ…」
そこにはボーグさんの家族だと思われる写真が立てられていた。
「…いいなぁ。楽しそう…。」
私もこんな家に産まれたかった。
なぜ私だけ髪の色も瞳もルンの形も違ったんだろうか。
「おい、持ってきた…な、何故泣いている!」
どうやら私はまた泣いているようだ。
「ありがとうございます。…大した理由は無いです。でも、あの写真を見ていたら…楽しそうで。」
それで…と話そうとしたが、ボークさんは少し悲しげな表情をして、
「…そうか。もう居ないんだかな」
と言った。
この時、私は聞いてはいけないことを聞いてしまった気がする。
「そうなんですか?…すみませんこんな話してしまって…。」
「気に病むこともない。焼きりんごだ、冷める前に食べたほうがいい。」
そう言ってコトンと机の上に置いた。
「わ、いただきます」
パクリと1口、口の中に含むとじんわりした温かさが口いっぱいに広がった。
「美味しい…!ボークさんも食べましょうよ」
りんごは美味しい。りんごは好きだ。
だが母に言われた衝撃の一言がある。
_貴方はお姉さんたちとは違って何にもできないのね。腐ったりんごみたいだわ。_
と。
「お、俺はいらん!(人1)が食べろ」
「美味しいのに…ボークさんは本ッッ当にいらないんですか?」
何を言ってるんだか。と思ったけど、ボークさんは推すと弱いみたいで、
「そんなに言うなら一口だけなら食ってやろう。一口だけだからな!」
これが世に言う、ツンデレというものだろうか。
「どうですか、美味しいですよね?」
ボークさんは幸せそうな顔をしながらも
「まぁ…。普通よりは美味しいとは思うがな」
と言った。
実は言うともう夜が近くなっている。
ボークさんたちはもう食事を済まされていた。
私は、さっきのりんごでお腹もいっぱいなので、お風呂に入り寝ようと思った。
「ボークさん、あの、寝る場所って…。」
どう考えてもベッドは1つ。
願った所で増えるわけでもない。
「俺は床で寝よう。」
「それはダメです!貴方は騎士です。しっかり身体はお休みになったほうが宜しいと…。」
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好喃(プロフ) - まいまいさん» 返事遅れてしまい申し訳ございません^^;コメントありがとうございます!これからの展開に是非期待してください!更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2016年10月5日 13時) (レス) id: b160366ddb (このIDを非表示/違反報告)
好喃(プロフ) - コメントありがとうございます!時空を超えて空中騎士団に出会う読んでます!そう言っていただけると嬉しいです(^^)ことは♪さんがもし困った時があったら私も協力します(^O^)更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2016年10月4日 23時) (レス) id: b160366ddb (このIDを非表示/違反報告)
フレイア♪ - 困った時は協力するのでどんどん頼って下さい! (2016年9月26日 16時) (レス) id: 6eed33f33a (このIDを非表示/違反報告)
フレイア♪ - 時空を超えて空中騎士団に出会うを書いていることは♪です!フレイア♪と書いていますがね、信じてください、とっても面白いです!自分はボーグがちょっとクールっぽくなってるので羨ましい限りです! (2016年9月26日 16時) (レス) id: 6eed33f33a (このIDを非表示/違反報告)
好喃(プロフ) - 梓さん» コメントありがとうございます!今後どうなっていくかはお楽しみに…!更新頑張るので宜しくお願いします! (2016年8月31日 20時) (レス) id: b160366ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:好喃 | 作成日時:2016年7月3日 0時