第二十九話 ページ30
「おいこれなんの騒ぎだよぃ…ってA？！」
聞き覚えのある声で名前を呼ばれ、次の瞬間には彼は幸村くんから私を引きはがしていた。
はあ…助かった…あともう少しで心臓が破裂するところだった…
しかし呼吸を整えてブン太くんにお礼を言おうとすると、事態はさらに深刻なことになっている。
幸村くんを普段の笑顔からは想像もできないほどきつく睨みつけているブン太くんと、それを負けずとも劣らない恐ろしい目で見つめ返している幸村くん。
「幸村くん。A嫌がってただろぃ？それにこんな皆見てる場所で…何してんだよぃ」
「お前には関係ないだろ？ただ家が近いだけのお前には」
「じゃあどうして恋人でもなんでもない、更には家も別に近くない幸村くんはAのこと抱きしめてんだよぃ？」
「彼女は俺のものなんだよね。昨日キスだってしたし」
「なっ…？！」
マジで？というようにブン太くんが私の方を振り返って見てくるけど、その目線に答える余裕すらない。
「…ちょっと、A借りるぜぃ」
するとブン太くんはそんな私の様子を見るとすぐに私の手をつかみ、教室から連れ出した。
「おいブン太…！」
幸村くんの呼び止める声がしたけれどブン太くんは振り返らず、掴まれた手に熱がこもるのを感じる。
やっぱりテニス部なだけあって走るのはとても早く、私は引きずられるようになりながらも必死で走った。
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夢美 - お久しぶりです！更新頑張って下さい。 (2015年8月13日 11時) (
レス) id: 03695d7311 (このIDを非表示/違反報告)
幸村さら - ゆっきーの強引な感じ最高です(//∇//)ｷｬｰ!!続きも楽しみにしています（*｀・ω・*）ゞ (2015年8月10日 13時) (レス) id: a3f591967a (このIDを非表示/違反報告)
★桜紫煌龍☆ - いえいえ。それほどでも、あるかな← (2015年7月27日 16時) (レス) id: ad2551042f (このIDを非表示/違反報告)
サボテンの花(プロフ) - ★桜紫煌龍☆さん» 分かりました、では設定追加することに致します。貴重なご意見ありがとうございました^ ^ (2015年7月27日 16時) (レス) id: c8a8a442e9 (このIDを非表示/違反報告)
★桜紫煌龍☆ - 私、いろいろな作品(小説)見てますけど、ほとんど設定があるので、書いたほうがいいと思いますよ。 (2015年7月27日 16時) (レス) id: ad2551042f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サボテンの花 | 作成日時：2015年7月15日 15時
