第二話 ページ3
「ちょっと！詰んだってなんスか！」
あまりにもひどすぎる柳先輩の言い草に言い返したら、先輩はもとから切れ長な目をさらに細めて俺をにらんできた。
「仕方がない。…テストまでの一週間、俺が勉強を見てやる」
「えっ？！」
まさかの言葉に目を見開く。
大会も近いから、今はテスト前で部活停止中とはいえ、レギュラーはみんな練習しているはずなのに。
「そんなことしたら、先輩が練習出来なくなるじゃないっスか…」
「しかし、赤也一人ではこの点数をなんとかするのは…」
柳先輩はそう言ってくれるけど、彼には迷惑をかけたくない。
でも一人じゃ完全にちんぷんかんぷん。
俺の数少ないであろう脳細胞をフル稼働させて解決策を考える。
すると、脳裏に一人の人物の姿が浮かんだ。
…いや、俺にとって出来ればあんまり関わりたくない…っていうか苦手な人なんだけど。
でもここまできたらそんなこと言ってられない。
だから俺は覚悟を決めた。
「柳先輩。俺、A先輩に勉強教えてもらうっス」
「Aに…？」
A先輩っていうのは、うちの学校の女生徒会長。
成績は常に学年トップ。
そしていかにも真面目って感じの、レンズがぶ厚い黒ブチメガネをいっつもかけてる。
俺は仁王先輩とよく一緒にサボったり、友達と悪ふざけしたり制服を気崩したりしてるからめちゃくちゃ目をつけられていて。
真田副部長みたいに怒鳴ったりはしないけど、説教が長いし何も言い返せない。
だからぶっちゃけ苦手だ。
「しかしAは生徒会長だぞ。テスト前とはいえ仕事もたくさんあるだろう」
「それは俺が手伝うっスよ！
…なんでしたっけ、ていくあんどぎぶ？えーと、ギブアンドテイクってやつ！」
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あやね(プロフ) - この作品めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！掛け持ち作品も頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月29日 20時) (
レス) id: a392641253 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - かけもち作品も頑張ってください！応援してます*\(^o^)/* (2015年8月25日 13時) (レス) id: cd21981d4d (このIDを非表示/違反報告)
越前ゆうま(プロフ) - 主人公にどんな秘密があるんだろう？続きが気になる(´▽｀)更新頑張ってください！ (2015年8月20日 20時) (レス) id: 9e480544f5 (このIDを非表示/違反報告)
サボテンの花(プロフ) - 桐皇霧崎さん» コメントありがとうございます、頑張りますね(*´ω｀*) (2015年8月20日 16時) (レス) id: c8a8a442e9 (このIDを非表示/違反報告)
桐皇霧崎 - 更新頑張って下さい!! (2015年8月20日 0時) (レス) id: 6611a8bc52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サボテンの花 | 作成日時：2015年8月15日 22時
