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向かい合ったまま…
煙草を吸いに来たはずなのに
1本も出さないで私を見つめてる。
和「翔ちゃん捨てて、俺と付き合うコトになったんだって？(笑)」
「ちがっ…」
和「冗談に決まってんでしょーが(笑)」
“お前がそんな軽いヤツじゃないのくらい分かってるよ”って
低い声で言われて…ちょっとビックリしたけど
見つめたカズの目が柔らかかった。
.
和「そもそも…そんな簡単に靡かないでしょ？ 俺に」
「…そういう訳じゃないけど」
和「どうせ、なんか翔ちゃんから言われたんでしょ？」
「…え」
なんで、こんなにカズに筒抜けなんだろうって思うくらい
カズは…私の心の中を見透かしてくる。
図星だった私を見て笑って
ｼﾞｬﾘってコンクリートを踏む音が鳴ったら
私の頭に温かくて優しい手がﾎﾟﾝって乗った。
.
和「ホントはこうして欲しかったくせに(笑)」
カズの手が頭を撫でてくれる。
弱すぎることもなく…髪の毛が崩れるほど強くない強さで
優しく往復して
撫でられた部分から安心する気持ちが体中に広がっていく。
そうだよ。
本当はこうして欲しかったけど…これじゃ
噂通りになっちゃうんだもん。
.
このままじゃ嫌な女になっちゃうから。
「も…大丈夫」
和「本当に？」
「…うん」
和「…そ」
その言葉と一緒に優しい手は離れていって
本当は“もう少し”って言いたい気持ちを必死で抑えた。
だって…それを言ったらダメだから。
和「あのね…別れたくらいで期待しないから大丈夫よ」
「どういうコト？」
和「ずっと待っててやるから大丈夫だって言ってんの」
“焦って決断するコトじゃねーよ”なんて言われたら
少しだけ心が軽くなった。
カズがどうして分かってるのかは、本当に不思議だけど
焦らなくていいって言葉は
今の私にとって一番欲しい言葉だったのかもしれない。
.
和「まーチャンスだから逃しはしないけど(笑)」
「…え//」
和「嫌だったら突き放すってコトくらいはできるでしょ？」
風に吹かれるだけだった私の右手は
カズの手に包まれて
“冷てー”なんて言われる。
カズと手を繋いだのなんていつ振りだろう。
そう思ってると…お互いの指が絡まる。
和「ちょっとは抵抗しろや(笑)」
“止まらなくなるから”
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flower☆rain☆ - はい(笑)ぜひ投票させていただきますね (2014年12月7日 17時) (
レス) id: 2975b49f92 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - flower☆rain☆さん» 応援して下さっているので、本当に感謝しています!!終わりまで楽しんでいただけるように努力します!!次回作の投票よろしかったら、どうぞ(笑) (2014年12月7日 15時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
flower☆rain☆ - そろそろこの作品終わっちゃうんですか…悲しいです。でも次回作も楽しみにしていますよー。これからも頑張ってください (2014年12月4日 18時) (レス) id: 2975b49f92 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - #poppoさん» 読んでいただきありがとうございます。尊敬なんて…そんな。読みやすいと言っていただけて本当に嬉しいです!!ありがとうございます!! (2014年11月30日 20時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - いっこんさん» 読んでいただけてありがとうございます。幸せになる準備できてるんですね？(笑) じゃあ…ここからエンジン全開でお話書かせて頂きます!! (2014年11月30日 20時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2014年10月19日 20時
