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最後にポンポンって触れられた頭が
どんなに走って風に当たっても…
翔くんの熱を残してる。
.
髪の毛に残った彼の温もりは
簡単に今までを引き戻して…忘れさせるのを難しくさせる。
でも、私はそんな熱を振り払いたくて
大学の正門から足を踏み出した。
『A!!』
「…まーくん？どうして？」
雅「ニノから連絡もらってさ」
「どっか行くの？」
雅「ううん。帰ろ？」
「……うん」
正門で私を待ってたまーくんは…
やっぱり女の子の中で話題になってたみたいで
私に話しかけた瞬間に残念って顔をしてた。
幸い同じ学科のコがいなかったから
また悪く思われるコトはなさそうだった。
.
雅「あ…大ちゃんの店寄っていく？」
「今日は…まだ」
雅「だよね。ゴメン、家行こう」
「なんかごめんね」
あーいいのいいのって明るく笑ってくれるまーくんは
カズの味方だって言ってたけど
私を支えてくれる人になりつつある。
だって…どうしていいか分からないのに
ずっとこうして何も言わずに隣で話を聞いてくれるし
私が黙れば、他愛もない話をしてくれる。
.
雅「あ…新しい家見つかりそうなんだよね!!」
「ホントに？」
雅「うん。家賃はちょっと話し合いが必要かもしれないけど(笑)」
「それってダメなんじゃないの？(笑)」
雅「んーでも成功しそう!!」
「なら、良かったね」
まーくんと話してると時間ってあっという間で
気づいたら家の前まで来てて
まーくんが開けてくれたドアからは
ふわっとカズの香りがした。
.
雅「え……Aちゃん!?」
「ご…めんね。違うの」
雅「ううん。いいんだけどさ…」
緩くなってしまった涙腺は…
彼の香りが鼻を掠めただけで、頬に筋を作って
そんな私を見て、まーくんは困った顔をして焦ってる。
大丈夫なんだけど…
自分で涙を止めるコトはできなくて
まーくんに肩を押されながら…部屋の中に脚を進めた。
雅「ソファ……座れる？」
「…うん」
雅「あの大丈夫？」
「大丈夫」
自分では泣かないようにしようと思うけど
涙が言うコトを聞かないで勝手に溢れていくの。
まーくんは私にひたすらティッシュをくれて
優しく背中を撫でてくれた。
雅「大変だよね」
「……んっ」
雅「辛いよね…選ぶのって」
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flower☆rain☆ - はい(笑)ぜひ投票させていただきますね (2014年12月7日 17時) (
レス) id: 2975b49f92 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - flower☆rain☆さん» 応援して下さっているので、本当に感謝しています!!終わりまで楽しんでいただけるように努力します!!次回作の投票よろしかったら、どうぞ(笑) (2014年12月7日 15時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
flower☆rain☆ - そろそろこの作品終わっちゃうんですか…悲しいです。でも次回作も楽しみにしていますよー。これからも頑張ってください (2014年12月4日 18時) (レス) id: 2975b49f92 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - #poppoさん» 読んでいただきありがとうございます。尊敬なんて…そんな。読みやすいと言っていただけて本当に嬉しいです!!ありがとうございます!! (2014年11月30日 20時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - いっこんさん» 読んでいただけてありがとうございます。幸せになる準備できてるんですね？(笑) じゃあ…ここからエンジン全開でお話書かせて頂きます!! (2014年11月30日 20時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2014年10月19日 20時
