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翔くんが私の机の上にｻﾗｯと置いたメモには
読まなきゃいけない範囲とレポートの枚数が書かれてた。
いつもと同じ字で…“頑張れ!”なんて一言も添えられてる。
驚いたように翔くんを見ても
翔くんは前の壁を見つめて…私たちの視線が合うコトなんてない。
翔くんの優しさによって閉められたドアは
私たちだけの空間を作り出してる。
.
「ごめ……ありがと」
翔「それは、コッチのセリフ」
「え？」
翔「俺のせいで、なんかゴメン」
「何も…翔くんは悪くないよ」
“もう守れないからなぁ”なんて切なそうに笑われると
こっちまで悲しくなるし…
翔くんのカッコよさに感心もする。
つい…この間まで彼だった人。
“だった”を感じさせてくれない人。
.
翔「ダメだね」
「……何が？」
翔「離れていようって決めたのに、全然ダメだ(笑)」
「そんな……そんなコト言わないで」
翔「Aも一緒？」
“俺と離れてんの辛い？”なんて訊かないで欲しいのに
そんなの答えは決まってるの分かってるでしょ？
.
「そんなの……訊かないで」
翔「だよな。ゴメン」
「ううん……これ、ありがとう。本当に助かった」
どういたしましてって言う翔くんとも目が合わなくて
もし……もしも今、翔くんと見つめ合ってしまったら
さっきみたいにドキドキするだけじゃ済まないような気がして
きっとそれは翔くんも同じなの。
「さっき……どうして気づいたの？」
翔「え？あーうーん。なんでだろうね？」
“Aが俺のコト見てるって分かったんだよね”なんて
さりげなく笑われる。
.
本当に……二人ともいい人なの。
そんなの誰だって分かってる事実なのに
どうして…私なんかを好きになるのかが分からない。
二人なら、もっといい人がいるはずなの。
可愛くて、綺麗で、華奢で、優しくて、包容力があって…
私とは全く違う人。
.
翔「Aの良さ…アイツらには分からないんだろうな」
「…え？」
翔「他の奴らに言ってやりたいよ(笑)」
「そんな…だって私のせいなのは事実だし、どこも良くないよ」
翔「なんでだよ。俺、良くない女と付き合ってないよ？」
翔くんが少しだけ怒った声になる。
でも…怒ったのは私を守るためで
私自身を怒ってくれてない。
私には良い人過ぎるよ。
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flower☆rain☆ - はい(笑)ぜひ投票させていただきますね (2014年12月7日 17時) (
レス) id: 2975b49f92 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - flower☆rain☆さん» 応援して下さっているので、本当に感謝しています!!終わりまで楽しんでいただけるように努力します!!次回作の投票よろしかったら、どうぞ(笑) (2014年12月7日 15時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
flower☆rain☆ - そろそろこの作品終わっちゃうんですか…悲しいです。でも次回作も楽しみにしていますよー。これからも頑張ってください (2014年12月4日 18時) (レス) id: 2975b49f92 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - #poppoさん» 読んでいただきありがとうございます。尊敬なんて…そんな。読みやすいと言っていただけて本当に嬉しいです!!ありがとうございます!! (2014年11月30日 20時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - いっこんさん» 読んでいただけてありがとうございます。幸せになる準備できてるんですね？(笑) じゃあ…ここからエンジン全開でお話書かせて頂きます!! (2014年11月30日 20時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2014年10月19日 20時
