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午後の授業は…
まるで屋上での出来事がなかったかのような感じがした。
あまりにもいつも通り過ぎたの。
変わってるのは、少しだけ遠くなった翔くんの席。
授業は先週の内容の続きで
皆がカリカリとノートに字を書く音が教室に響いてる。
後ろから眺められる彼の文字を書く姿は
やっぱりいつもと変わらなかった。
一度書き間違えちゃうと…続けて間違えちゃって
何回も書いては、消してを繰り返して
終わりの方はイライラしてる。
そんな姿を見て…前より笑えなくなっちゃった私は
少なからず変わった私たちの関係を示してるのに…
.
そんな私を見るように彼が振り返って
あの大きくてキラキラした目が私を捕える。
私が見てるっていうのを分かってたみたいに
柔らかく微笑んで…また目の前のノートに視線を戻してる。
どうして？
前と同じようにしてくれるのか分からない。
だって…私のせいで別れちゃったのに。
それなのに、何も変わらない表情で
見てるのも、何もかも分かってるよみたいな表情で私を見られたら
心がグラグラと大きく揺れる。
.
翔くんに…
どうして、俺だけを見ないんだ？
なんでアイツと浮気してんだ？
お前なんかいらない!!
って怒鳴られて…私がボロボロになるくらいに捨てられた方がマシ。
私が翔くんと付き合えるような良い女だと勘違いされる方が辛い。
.
だって…翔くんが知らないとこで
カズと手を繋いで、それを拒まなかったんだもん。
カズといるとドキドキする。
でも、翔くんといると安心する。
“好きな人”って言葉の意味が分からない。
.
そんな風に考えをめぐらせてたら
授業はいつの間にか終わってて…
『じゃあ宿題は来週提出だ』
なんて…何の宿題が出されたのかも分からなかった。
「あ……あの」
近くにいる女のコに話しかけても無視されて
周りからは冷たい視線。
男の子たちに訊くと…またイヤな女だと思われるって
自分の変なプライドが邪魔して話しかけられなくて
宿題は出せないものと諦めて、人がいなくなった教室で片付けをしてた。
『あー忘れ物だって(笑)』
「え…？」
教室の後ろのドアから入ってきた姿。
そして…私の前の席に腰を下ろす時に香る甘い香水。
翔「これ…宿題」
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flower☆rain☆ - はい(笑)ぜひ投票させていただきますね (2014年12月7日 17時) (
レス) id: 2975b49f92 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - flower☆rain☆さん» 応援して下さっているので、本当に感謝しています!!終わりまで楽しんでいただけるように努力します!!次回作の投票よろしかったら、どうぞ(笑) (2014年12月7日 15時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
flower☆rain☆ - そろそろこの作品終わっちゃうんですか…悲しいです。でも次回作も楽しみにしていますよー。これからも頑張ってください (2014年12月4日 18時) (レス) id: 2975b49f92 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - #poppoさん» 読んでいただきありがとうございます。尊敬なんて…そんな。読みやすいと言っていただけて本当に嬉しいです!!ありがとうございます!! (2014年11月30日 20時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - いっこんさん» 読んでいただけてありがとうございます。幸せになる準備できてるんですね？(笑) じゃあ…ここからエンジン全開でお話書かせて頂きます!! (2014年11月30日 20時) (レス) id: 29b84eed81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2014年10月19日 20時
