-71- Jside ページ11
隣りを歩いてくれるAちゃんは
ずっとソワソワしてて
なんとなく言いたいコトが分かる自分が嫌だな。
でも…あえて“どうしたの？”なんて訊いてやらないよ。
それじゃ、自分から降参宣言してるのと同じだからね。
潤「テストどうだった？」
「…あんまりよくはなかったです」
潤「そうなの？(笑)」
「今日の科目は勉強をおろそかにしちゃいました(笑)」
俺の話もギリギリ聞こえてるくらいで
俺の言葉に少し間が空いてから答えがかえってくる。
なんか、いよいよ俺の頭の中の考えが真実味を持ってきて
話を切っちゃいけないって
頭の中がバカみたいに必死になってる。
潤「あのさ…」
「先輩」
潤「ん？」
「あの…私、その…」
潤「…どうした？(笑)」
自分で放っちゃいけないって分かってても
この言葉を口にしたのは
Aちゃんが俺に必死に何かを伝えようとしてるのが丸分かりで。
言葉に詰まって助けてあげたかったから。
自分で自分の首を絞めるコトになったとしてもな。
「私…櫻井くんと両想いだったんです」
潤「それって付き合ってるってコト？」
「いえ…そういうのはまだなんですけど」
潤「いずれは…ってコトか」
「…たぶん//」
自分で言った言葉なのに…
それに頬を赤く染めちゃうAが可愛く見えて仕方なくて
俺は…いつからこんなにハマってたんだろう。
って自分でも笑えるくらいに
Aのコトが好きだった。
潤「良かったじゃん(笑)」
「…はい//」
潤「頑張んなね」
「頑張って…みます//」
今日は一度も俺を見なかったAが
俺を見つめて、満面の笑みだもんな。
こんなの見せられたらさ…
言おうとしようとしてた言葉も喉から下って
心の奥底にもう一度戻ろうとしてる。
自分から傷つけるなんて絶対できない。
出来るとしたら…
潤「何かあったら、俺のコト頼りな」
「助かります」
潤「いつでも待ってるから」
俺の想いの精一杯の伝え方だった。
たぶん…鈍感な君は気づいてないんだろうけど(笑)
潤「じゃあ…ココでお別れだね」
「…はい」
潤「あ…俺、しばらく受験の準備で忙しくなるからさ」
「そうなんですか？」
潤「とりあえず、今日が一緒に帰るの最後ね」
驚かないでよ。
こうでもしないと忘れられない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 257人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽加(プロフ) - storm@japanさん» 是非、宜しくお願いします。わがままを聞いてくださり有難うございます。首を長くして待ってます。 (2014年9月1日 16時) (
レス) id: 4a29d68bb3 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - 苺だいふくさん» ありがとうございます!!キュンキュンしてくれましたか!?本当に嬉しいです。ただいま、次回作足場を固めておりますので、もう少々お待ち下さい(笑) (2014年9月1日 11時) (レス) id: 69dd2d3d29 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - はなさん» ありがとうございます!!メインキャラクターは違いますが、次回もお待ちしてますね (2014年9月1日 11時) (レス) id: 69dd2d3d29 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - 陽加さん» ありがとうございます!!満足していただけるお話を思いついたら、短編としてあげたいと思います。 (2014年9月1日 11時) (レス) id: 69dd2d3d29 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - ShoRinさん» ありがとうございました!!コメントが応援になってました。終わってしまいましたが、満足してもらえてると嬉しいです(笑) (2014年9月1日 11時) (レス) id: 69dd2d3d29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：storm@japan
| 作成日時：2014年7月10日 17時
