隣のキミ (ページ5)

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あと1時間で閉店…という時に
また、カランと音を立てて、数人の革靴の音が聞こえる。

ラ「いらっしゃ……あ、定例だ(笑)」

照「定例でわりーかよ(笑)」

大「今日は俺らもいるよー！」

翔「おー佐久間じゃん！」

大「阿部ちゃんも連れてきた！！」

亮「どうもー」

ラ「あ、3名様ですね」

康「おぉい！俺もおんねん！」

ラ「あ、康二くんいたんだ！」

康「いたんだってなんやねん！」

ケタケタと笑いながら4名をカウンター席に通すラウ。

カウンター席は私たちの目の前になるわけで
それぞれが、私と涼太への挨拶をしてくれる。

「皆何にする？照はビール？」

照「さすが」

康「じゃあ、僕もビール」

亮「じゃあ俺も」

大「俺はカシオレにしよっかなー」

「了解」

涼太の「珍しいね。4人一緒なんて」という会話を聞きながら
ビールグラスや、カクテルグラスを用意した。

康「俺と照にぃで、飲んでたらたまたま会ったんですよ」

大「そうそう。俺と阿部ちゃんで焼き鳥食ってたら、おーいって声かけられて」

涼「それで照たちの定例に合流したってことね」

亮「そういうこと」

さっくんと、照と翔太と私は大学が一緒だった。
さっくんと照は別々の会社で仕事をしてて
私と翔太がこの店と…
卒業後はバラバラだったけど、こうして店に来てくれる。

阿部ちゃんはさっくんと会社が一緒でうちの常連になり
康二くんは、照の後輩で連れてこられているうちに
毎週のみに来る“定例”が開催されるようになった。

「はい、ビール3つとカシオレでーす」

お酒のせいもあってか、いつもより少しだけ陽気な4人の「乾杯」を聞きながら
おつまみや、他のテーブルの準備を進めていると

あっという間にラストオーダーの時間を過ぎた。