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朝…メールに書かれた通りのコンビニで待ってると
1台の大きい車が私の目の前で停まって
何事かと思ってたら運転席の窓がｳｨｰﾝって開いた。
「…潤さんっ!!」
潤「お待たせ」
「……すごい車ですね」
潤「そう？(笑)」
左ハンドルの運転席から降りて
“ほら、乗って”って言いながら
私を助手席までエスコートしてくれた。
車のシートは全部革張りだけど
匂いは潤さんの香りがする。
潤「ごめんね？道路が意外に混んでてさ」
「あ…全然待ってないですから大丈夫ですよ(笑)」
潤「マジ？良かった」
“映画には遅刻しないから”
そう言ってシフトレーバーに掛けた手を動かして
車がゆっくりと動き出した。
.
「今日どこ行くんですか？」
潤「んー？この先にあるショッピングモール」
「この先にあるんですか？」
潤「そうそう。車じゃないと行きづらいけどね」
「知らなかった」
潤「車乗る？」
「免許も持ってないです//」
潤「じゃあ知らなくて当たり前だよ(笑)」
私の横で…ちゃんと話を聞いて笑ってくれてるのに
ブレーキも優しくて
安全運転してくれる潤さんのハンドル捌きはカッコいい。
シフトレバーを握る右手には…
会社で付けてる腕時計があるんだけど
左手首には…パワーストーンのブレスレットが付いてて
とってもオシャレ。
手だけじゃなくて…
服も物はシンプルなのに、全体のコーディネートがしっかり纏まってて
1つしか変わらないのに…すごく大人に見えた。
私なんかのコーディネートは
潤さんから見たら……まだまだお子ちゃまかも。
潤「さっきから何？(笑)」
「…え？」
潤「ずーっと俺の事見てない？(笑)」
「あ……あの、素敵なコーディネートだなぁって//」
潤「普通じゃない？」
「すっごくオシャレです!!」
潤「はは(笑)…ありがと(笑)」
潤さんは凄く笑ってくれて…
その姿は少しだけ昔の翔先輩と似てた。
だけど…潤さんはやっぱり大人。
赤信号で停まったら…私の目をしっかり見つめて
潤「Aちゃんもすっげー可愛いよ」
「……はっ//」
潤「そんな真っ赤になんないでよ(笑)」
「だ…だって…//」
あんな目で見つめられて、言われたら
誰だってﾄﾞｷﾄﾞｷする。
私の心臓…今日、大丈夫かな？
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2015年3月20日 12時
