-60- Oside ページ30
あーやっべぇな。
すっげー興奮してる。
智「大丈夫？」
「…ぅん//」
智「顔見せて…そろそろ」
「…無理」
初めて素面で、こういうやらしいことして
初めて最後までいこうとしてる。
ほんでも…Aが恥ずかしそうにして
全然顔見してくんないの。
今も十分きてるけど…顔見た方が絶対もっと興奮する。
それにAを安心させたいからさ…
最後の段階行く前に、早くゴールに向かおうとする下半身を抑え込んで
俺の上半身をかぶせた。
智「見してくんないと…最後までしてやんない」
「どうして？」
智「ちゃんと目見てしてぇの」
「息がﾊｧﾊｧしてるよ？」
智「うん。してるね」
「したいんでしょ？しようよ」
智「したいけど…Aの顔見ないと不安でできねぇ」
「……やだ」
顔見てしたいって言ってっけど
それだけじゃないんだよ。
今日のAの言う言葉が全部…
本心に聞こえないっていうかさ
正直、何考えてんだか分かんねぇんだよ。
.
智「A…」
Aの顔を隠す腕を掴んで
少し弱い力の抵抗は感じたけど…
そのままゆっくり離した。
潤んだ目…
今まで抱いた女みたいに“気持ち良くて”なんて理由で潤んでんじゃない。
智「泣いてんじゃん」
「泣いてないっ」
智「痛かったわけじゃないでしょ？」
「…うん。気持ちよかったよ」
その言葉を聞いて、沈みかけた下半身が疼いたけど
必死でそれを無視して
ベットの下に落ちてるAの下着を渡した。
「え…」
智「ごめん。今のAにはできねぇ」
「そっか」
智「着替えていいよ」
.
ベットの下に落ちてた他の服もAに渡してから
俺のを拾って…一旦部屋を出た。
俺もジャージとTシャツをちゃんと着て
“着替えた？”ってドアの向こうに聞いて
小さな返事が聞こえたから…さっきまでとは空気が違う部屋に入る。
.
智「ごめん…」
「…ううん。私もごめんね」
智「まだ泣いてる」
「だって……止まらないんだもん」
智「なんで？」
中断するくらいだから…
それなりに大変な理由なんだろうけど
Aの答えは俺の予想とは大きく違った。
「告白された」
智「……付き合うの？」
「…分かんない」
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2015年3月20日 12時
