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初めて入ったビルの最上階は
本当にオシャレで…
今日みたいに先方のためにオシャレな格好してなかったら入れないくらい。
潤「松本です」
○『お待ちしておりました。お席にご案内します』
ﾋﾞｼｯと決まってるウエイターさんが…
中央のバーカウンターの前を通って
窓際の少しだけ死角になってる席に案内してくれた。
ウエイターさんに引かれた椅子に考える間もなく
腰を下ろして…私たちのテーブルにキャンドルが灯った。
.
「どうしよう……こんなところだなんて」
潤「緊張しないでよ(笑)」
「でも…」
潤「プレゼンの打ち上げなんだからさ」
そう言われても…こんなにオシャレで
お金持ちの人たちが来そうな所で
緊張しないわけがない。
目の前に広がる都会の夜景。
こういうのに…100万ドルの値段がつくのかと思うほど綺麗で
私が潤さんと来るのはもったいないと思う。
○『こちら…シャンパンでございます』
「わぁ……//」
潤「飲める？」
「初めてです…シャンパンなんて」
潤「好きだといいけど(笑)」
○『失礼します』
細いグラスに注がれたシャンパンは
ｷﾗｷﾗと輝いていて…
2つのグラスがｶﾁﾝと合わさると
黄金色のシャンパンが少しだけ揺れた。
飲んでみたら？って目をした潤さんに応えるように
ゆっくりとグラスから体に流し込んだ。
少しだけ苦くて…ｼｭﾜｼｭﾜして
でも飲みやすくい。
「凄く…美味しいですっ」
潤「良かった(笑)」
「でも、シャンパンって高そうで…普段は飲めないですよ(笑)」
潤「じゃあ…俺と一緒のときに飲ませてあげる」
「え…？」
潤「気に入ったなら、俺と食事するときにこうやって飲もうよ」
「…でも」
潤さんと二人で食事するときは…
全部、潤さんが奢ってくれてるから
なんかシャンパンを飲ませてもらったり
こういうお店に来るのは……気が引けちゃう。
○『前菜お持ちしました』
「え…注文してないですけど」
○『本日…松本様からコース料理をご注文いただいております』
「…えぇ!?」
潤「特別な日にはﾋﾟｯﾀﾘでしょ？」
驚きを隠せない私にちょっとだけ微笑んでウエイターさんは消えて
私は…潤さんに向き直った。
「あの……特別な日って？」
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2015年3月20日 12時
