-48- Aside ページ18
翔ちゃんと二人で…
こんな真っ暗な道をスーツで歩く日が来たら幸せだなーと思ってたけど
思ってたのとは雰囲気が全然違うなぁ。
雅「さっきの…ごめんね」
翔「あ…いや、俺も悪かった」
雅「金髪くんもさ……最近会えてないみたいでｲﾗｲﾗしてた」
翔「会えてないって？Aに？」
雅「うん。なんでかは知らないんだけど」
翔「……そう」
雅「え？なんか知ってるの？」
翔「いや…今回は知らない」
翔ちゃんは…昔から頭がいい。
すっごい頭がいいから
俺より先に答えが見つかるし…
俺より先の事まで見据えてる。
だけどね…それが良くない事もあるでしょ？
Aちゃんもさ…卒業するからって
別れちゃったけど
あの後、結局付き合ってないんだよ？
もし…翔ちゃんがさ
カッコ悪いって思うかもしれないけど
あの時、別れてなかったらって俺は最近思うよ。
翔ちゃんのことで…俺の事じゃないから言えないけど
本当に思っちゃうんだよね。
.
翔「ぶっちゃけるけどさ…」
雅「う、うん」
翔「俺…まだ好きだよ。忘れられてない」
雅「……うん」
翔「だけどね……」
この言葉に続いたのは…
俺の予想を裏切った。
.
翔「相手が松潤なら譲れるんだよ」
雅「…え？」
翔「譲れるじゃねーな。諦められる…やっとね」
雅「え…待って……どういう事？」
翔「智くんには勝てなかったよ？でも…やっぱり諦められなかった」
雅「……。」
翔「でも、松潤と…って言われたら、そっかって言えんだよね」
“そんくらいいい男なの”って言った翔ちゃんの目は
真剣過ぎて…冗談なんか言えないし
本気なんだね。
俺ね…ちょっとだけ思ったよ。
もしかしたら…金髪くんの事を応援してくれんじゃないかな？って
あれだけ時間が経ったら、翔ちゃんも諦めてるかなって
そういう風に思ってたし
金髪くんと一緒にいる時間も長くなったからさ
それなりに金髪くんの気持ちも分かったつもりだった。
.
だけど…やっぱり翔ちゃんの方が凄いね。
俺…高校の時は翔ちゃんの事を応援してた。
ニノと金髪くんなんか気にしないで
翔ちゃんの事だけ応援してた。
雅「やっぱり…俺は翔ちゃんだな」
翔「は？(笑)」
雅「応援してるからね!!」
翔「あ…りがと？(笑)」
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2015年3月20日 12時
