-45- Nside ページ15
爽やか先輩の質問に…
ビールを飲もうとしていた大野さんの手が止まった。
翔「付き合ったりしたの？」
大野さんもAの話をすると目が変わるけど…
爽やか先輩の目も真剣そのもので
俺と相葉さんが入れるような空気じゃねぇ。
ｼﾞｯと見つめあってる二人は
敵として見てんのか…
むしろ旧友みたいなもんになってんのか
全然分かんねぇ。
智「付き合ってはねぇよ」
翔「一度も？」
智「一度も」
翔「付き合っては…ってことは、他に関係があった？」
智「ま…ほぼほぼ付き合ってるようなもん」
翔「はぁ？」
智「そゆこと」
いや…はしょりすぎだから。
爽やか先輩が理解できてねぇし…
しょうがねぇから補足してやるかと思って口を開きかけたとき
“で…あいつ会社に彼氏できた？”って
大野さんが聞いたことないレベルに低い声で言った。
.
翔「なんで俺に訊くんだよ」
智「分かんない？元カレからまず疑ってんの」
雅「ちょっと…」
掴みかかりそうなほど近寄ってる大野さんを
相葉さんが押さえて…少しだけ遠ざける。
ただ…俺の隣に座ってる爽やか先輩も
それなりに熱くなってる。
頭いいんだから…踏み外すなよ。
翔「復縁なんかしてねぇよ」
智「…振られたまんまか」
翔「んだと!!」
あーあ…酒ってのは本当ダメね。
頭いい人でさえ、ｶｯとなって分かりやすい喧嘩買っちゃうんだもん。
和「はいはい…そこまで」
翔「離せよ!!」
和「ちょっ…暴れんなよ。これには事情があんの」
雅「そうそう。ちゃんと話すから」
翔「…は？」
俺が押さえてた身体が止まったのを確認してから
相葉さんと一緒に二人の間に入って
二次災害が起きないように見張りつつ…
慎重に話進めねーとな。
.
和「大野さん…俺らが話すよ？」
雅「殴ったりとかしないでね」
俺らの声に対して何も反応しないとか…
本当にAちゃんの事になると頑固で
我儘なガキだな。
和「こないだ見たんだよ。Aちゃんがデートしてるとこ」
雅「すっげー濃いイケメンと」
和「それで…突然あんなこと聞いたわけ」
雅「もしかしたら会社にいるかと思ってさ…彼氏が」
こっちも黙り込んでると思ったら…
翔「それ…いつ？」
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2015年3月20日 12時
