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コーヒーラウンジでの潤さんとの休憩は日課になっていて
窓の外に見える高層ビル群を見ながら
甘くしたコーヒーを体に入れる。
今日はちょっとだけ雨が降ってるから
そんなに遠くまでは見えないけど
私の大好きな建物は今日も良く見える。
潤「あの建物の上行ったことある？」
「上…ですか？」
潤「そう最上階」
「ないです…入ったことあるのは1階のカフェくらいで(笑)」
潤「本当？じゃあ…今度連れて行くよ」
「えっ……//」
潤「約束ね？」
その強い眼差しには
ｺｸｺｸと頷くしかなかったけど…
周りにいた女性社員からのﾋｿﾋｿ声の的が私になることは分かってた。
.
最近はずっとそう。
高校の時みたいなやっかみが私の周りで起きてる。
それはきっと潤さんと一緒にいるから。
入社してすぐに気づいてた。
翔先輩は相変わらずだけど…
潤さんも負けず劣らずの人気だった。
でも…二人とも彼女は会社に入ってからいないみたいで
そこに私みたいな新入社員が来たから
やっかみを受けて当然なの。
なのに…二人ともそう。
潤「俺が好きで誘ってるから気にしちゃダメだよ」
いっつも私を守ってくれてる。
だから…その優しさにいつも甘えちゃうの。
.
潤「何かされたりとかしたら言うんだよ？」
「ないですよ(笑)」
潤「いつあるか分かんないからさ。そういうのは」
「翔先輩もでしたけど……潤さんもそういう経験あったんですか？」
潤「そういう経験？」
そうやって言われたけど…
なんか、口に出すのは難しい。
だって…好きな人って言ったら
潤さんが私を好きと思ってることになっちゃうし
どうやって言おうって考えてるうちに
ふって笑った声が聞こえた。
潤「あったよ？(笑)」
「…え？」
潤「彼女とか好きな子が周りに嫌な風に思われてることはね」
「あ……やっぱりそうなんですね」
潤「だから次こそは…って思うんでしょ？」
「……は、はぁ」
“意味分かってないでしょ？(笑)”って笑ってるの。
ずっと昔にも…翔先輩とこんな会話をした気がする。
あの時…翔先輩はなんて言ってくれたんだっけ？
潤「あの建物じゃないけど…今日も飲みに行こうか？」
「私は大丈夫ですけど…」
潤「じゃあ決まり」
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2015年3月20日 12時
