cafe and bar MADNESS 5

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バーベキュー当日は、
雲ひとつなく晴れていて
絶好の海水浴日和だった。

隆二さんが車を出して
みんなを乗せていくと言うので、
家に迎えに来てくれた隆二さんの車に乗り込む。



「じゃあまず彩花ちゃんちから行こっか。
健ちゃんも一緒にいるし」

「はーい」



助手席に座り、シートベルトを締めると
隆二さんが車を走らせ始める。

信号待ちになったところで私を見やり、
ワンピースの裾をつまんできた。



「可愛いね、これ。買ったの？」

「うん！
ワンピースだったら着替えやすいかなと思って」



そう答えると
今度は首元からはみ出ている
ホルターネックの水着に触られる。

「これ、水着？」と尋ねられて頷くと、
隆二さんはとろけそうな笑みを浮かべた。

胸元から指を入れた隆二さんに
ワンピースの下を覗き見られて、
恥ずかしいのとくすぐったいのとで笑ってしまう。



「やだ、」

「水着も可愛いやつ着てんね。早く見たいなぁ」



信号が青になって、前を向いた隆二さんが
また車を走らせながら楽しそうに笑った。

今日の隆二さんは
めずらしくハーフパンツを履いていて、
それも似合っていてかっこいい。

眩しそうに目を眇めて、
Tシャツの胸元にかけてあった
サングラスをかける仕草もかっこよくて
見とれてしまう。

ハーフパンツの裾から覗く筋肉質な足に触れると、
隆二さんは可笑しそうに笑った。



「あぶね。運転中なんだけど」

「ハーフパンツもかっこいいなぁと思って」

「はは、分かったから。触んのは後にして。
スイッチ入っちゃうから」



そう言われて慌てて手を引っ込めると、
笑みを浮かべたままの隆二さんが
ウインカーを出して車を右折させる。

綺麗な手がハンドルを捌く姿もかっこよくて、
隆二さんの運転姿は全く見飽きない。





それからしばらくすると、
彩花さんの住むマンションが見えてきた。

エントランスのそばに隆二さんが車を止めると
中から腕を組んで出てきた健二郎さんと彩花さんが
こちらにやってくる。

健二郎さんは大きな荷物を持っていて、
それをトランクに積んだ後後部座席に乗ってきた。

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