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キャビネットの前に屈んでいた
隆二さんの後ろに行き、
広い背中にぴったりくっつく。
腕を回してぎゅっと抱きつくと、
隆二さんが笑った気配がして体が揺れた。
「さっきからめっちゃ甘えてくんね。
そんなお仕置き効いた？」
「……」
「しょうがないな。
じゃあちょっとだけ甘やかしてあげる」
優しい声でそう囁いた隆二さんが体を反転させて、
私を腕の中に閉じ込めた。
糊の効いた浴衣はぱりっとした感触がして、
隆二さんの胸元から
ほのかにボディーソープのにおいがする。
さっき私が迂闊に
徹平くんの名前を出してしまった時、
隆二さんも今の私と同じ気持ちだったのだろうか。
だけど私は勝手に
過去の彼女に嫉妬しているだけで、
隆二さんが悪いことをしたわけじゃないので
怒る気にはなれない。
ただ悲しくて、淋しくて、もどかしくて、
もっと隆二さんにくっつきたくてたまらない。
「ちょっとだけなの、やだ……」
そう訴えると、ふふっと笑った隆二さんが
抱きしめる腕に力を込めた。
私の首の後ろに手を回して、優しく撫でてくれる。
「ダメ。もうすぐ日が暮れるから
晩メシの時間になるし。
露天風呂に浸かって夕日見るとか最高じゃない？」
「……」
「いい子だから、我慢して。
ちゃんとできたら夜いっぱいご褒美あげるからね」
甘い声でそう言って、隆二さんは少し体を離した。
私の顔を見下ろし、悪戯っぽい笑みを浮かべて
ちゅっと軽くキスをしてくれる。
おあずけを続けられてむくれている私を見て
可笑しそうに笑い、
隆二さんは日本酒とお猪口を手に
露天風呂の方へ向かった。
脱衣所で浴衣を脱ぎ、バルコニーに出る。
露天風呂にふたりで入ると、
隆二さんは日本酒の蓋を開けてお猪口を満たした。
ひとつを私に手渡し、
もうひとつを手にした隆二さんが
「乾杯」とお猪口をくっつけてくる。
冷え冷えの日本酒を口に含み、
目を細めている横顔を見つめていると
私の視線に気づいた隆二さんが眉を下げて笑う。
「俺じゃなくてあっち見て」
すらりとした指が差す先に視線を向けると、
海の上にオレンジ色の太陽が浮かんでいた。
夕日に照らされた海面がキラキラしていて、
眩しいくらい美しい。
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なつめ(プロフ) - (・ω・)さん» 返信遅くなってすみません(>_<)今は更新止まってますが、また続きを書いたら再開しますのでよろしくお願いします！ (2019年7月3日 23時) (
レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
(・ω・) - 初めから一気読みしちゃいました！！更新楽しみにしてます(・ω・)！ (2019年6月16日 11時) (レス) id: 73d65f4936 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 私は岩ちゃんじゃなくて健ちゃんとタピオカが出ました明日は居酒屋EXILE行きます(*≧∀≦*) (2019年4月12日 9時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ユキさん» 私は普段ローソンユーザではないのですが行ってきました笑 臣くんとエリーが出ましたよー！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - なつめさん今日はLAWSONスピードクジ三代目の日ですね私は早速行きます家からLAWSONまで近いので(*≧∀≦*) (2019年4月10日 10時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2019年2月28日 22時
