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「ごちそうさまでした。
おいしかったぁー……」
「はは、いっぱい食ったね」
「んー、おなかいっぱいで眠くなっちゃった」
「食ってすぐ寝たら牛になるよ?
とりあえず歯磨きしといで」
ポンポンと促すように背中を叩かれて
洗面所に赴いた。
鏡の裏の棚には私の歯ブラシが置いてあって、
隆二さんの歯ブラシの隣に
それが並んでいるのを見るたびにときめく。
私はこの家で暮らしている訳じゃなくて
毎週泊まりに来るだけなのに、
歯ブラシが常備されているなんて彼女みたいだ。
みたいじゃなく本当に彼女なのだけど、
未だに信じられないと思うことがある。
あんなにかっこよくて優しい隆二さんが、
私の彼氏。
うれしくてきゃあきゃあ騒ぎたいような気持ちを
抑えながら歯磨きをしてリビングに戻ると、
隆二さんは先にお皿やグラスを
洗ってくれていたらしく
キッチンで手を拭いている姿が目に入った。
「あ、ありがとう……」
「いえいえ。俺も歯磨きして来るね。
着替えて待ってて」
ニッコリ笑った隆二さんが私の頭を撫でて、
入れ替わりに洗面所へ赴く。
本当に、なんてかっこいいんだろう。
きっと眠いと言った私のために
後片付けをしてくれていたのだ。
隆二さんは私を甘やかしすぎだと思う。
だけど、甘やかしてもらえるのは
私だけだと思うとうれしい。
寝室のエアコンをつけ、
パジャマに着替えて先にベッドで横になっていると
歯磨きを終えたらしい隆二さんもやってきた。
Tシャツとスウェットに着替えてベッドに入り、
私をぎゅっと抱きしめる。
「……眠い?」
「んー、うん」
元々眠いのもあったけど、
隆二さんの熱い体にくっついていると
気持ちよくてどんどん睡魔に引き込まれていく。
半分寝そうになっていると、
耳の後ろに吸い付かれて
「うにゃ、」と変な声を出してしまった。
「何今の……めっちゃ可愛いんだけど」
感極まったようにそう言った隆二さんが
パジャマの中に手を入れて、肌に触れてくる。
せっかく隆二さんに触られているのに
睡魔には抗えなくて、
ふわふわした気持ちよさに包まれながら
眠りについた。
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なつめ(プロフ) - (・ω・)さん» 返信遅くなってすみません(>_<)今は更新止まってますが、また続きを書いたら再開しますのでよろしくお願いします! (2019年7月3日 23時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
(・ω・) - 初めから一気読みしちゃいました!!更新楽しみにしてます(・ω・)! (2019年6月16日 11時) (レス) id: 73d65f4936 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 私は岩ちゃんじゃなくて健ちゃんとタピオカが出ました明日は居酒屋EXILE行きます(*≧∀≦*) (2019年4月12日 9時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ユキさん» 私は普段ローソンユーザではないのですが行ってきました笑 臣くんとエリーが出ましたよー! (2019年4月11日 23時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - なつめさん今日はLAWSONスピードクジ三代目の日ですね私は早速行きます家からLAWSONまで近いので(*≧∀≦*) (2019年4月10日 10時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつめ | 作成日時:2019年2月28日 22時