cafe and bar MADNESS 5

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わちゃわちゃ話しているうちに
ナオさん目当ての
サービスエリアに到着した。

駐車場に車を停めた健二郎さんが
「着いたでー」とみんなに声をかけ、
ぞろぞろと車から降りる。



「チーズケーキ♡」

「はぁ……」



浮かれるナオさんとは対照的に
肩を落としている臣さんが
ふたりで手をつなぎながら先頭を歩き、
その後ろには腕を組んで歩く
健二郎さんと彩花さん。

私の手を取って指を絡ませてくれた隆二さんと
一番後ろを歩いてついていくと、
お土産コーナーのある店内に入ったナオさんが
チーズケーキを発見して
「あったー！」とうれしそうに叫んだ。



「おいしそう……何個買おうかな」

「1個に決まってんだろ」

「えっ、けどこれ5号くらいの大きさしかないよ？
臣くんの分なくなっちゃう」

「お前、これをひとりで食う気かよ！」



しかめ面でそう突っ込んだ臣さんが
チーズケーキの箱をひとつ手に取り、
ナオさんに有無を言わさず
レジの方へずんずん進んでいく。

引きずられていくナオさんを
笑いながら見送っていると、
健二郎さんがチーズケーキを5箱も手に取ったので
びっくりしてしまった。



「健二郎さん、そんな大量に食べるんですか？！」

「んな訳ないやろ。明日京都帰るから
自分とこの店舗にお土産持ってくねん」



呆れたようにそう返されて、
勘違いに恥ずかしくなる。

顔を赤くして俯くと
可笑しそうに笑った隆二さんに
ほっぺたをツンツンされた。



「可愛い♡健ちゃん体でかいから
5個くらい食えそうだもんね。
勘違いしてもしょうがないよ」

「おい、俺はそこまで大食いやないぞ！
お前と一緒にすんなや」

「うん。健二郎くんより
隆二くんの方が絶対食べるよね」



健二郎さんのツッコミに、彩花さんも同意する。

「あれー？ほんと？」と
ニコニコしている隆二さんが可愛くて笑うと、
優しく頭を撫でられた。

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