cafe and bar MADNESS 5

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お風呂に入って寝る支度をして
眠かったけど
今日は先に寝たくなくて、
床置きのソファーでうとうとしながら
隆二さんが帰ってくるのを待つ。

何度か意識が飛んで、
そのうち熟睡しそうになったところで
やっと隆二さんが帰ってきてくれた。





玄関の鍵がガチャっと開けられて、
ドアが閉まる音がする。

ふふ、という笑い声が聞こえて、
くちびるに柔らかいものが当たるのを感じた。

のろのろと腕を伸ばすと
「……起きてんの？」と甘い声に尋ねられる。



「うん……」

「眠いんだったら寝ててよかったのに」



優しくそう言われたけど、
隆二さんにくっつきたくてさらに手を伸ばす。

近くに来てくれた隆二さんにしがみつくと、
隣に座ってぎゅっと抱きしめてくれた。



「俺も風呂入りたいんだけど」

「うん……」

「絶対待ってらんないでしょ。
ベッド連れてってあげるから。先寝ていいよ」



そう言われたけど、
せっかくここまでがんばったのに
寝るのがもったいなくて
「やだ」と言うと隆二さんは吹き出した。



「やだっつっても、絶対寝るじゃん」

「でもやだ……」

「しょうがないな。
じゃあ寝られなくしてあげよっか？」



私の顔を覗き込んできた隆二さんが
悪戯っぽく笑っているのが
眠くてかすむ目にぼんやり映る。

こくんと頷くと、
隆二さんはとろけるような笑みを浮かべて
キスをしてくれた。

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