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バーベキューの後片付けをしてから、
みんなで海に入った。
パーカーを脱いで
引き締まった体を惜しみなく晒した
隆二さんを見られないよう、
浮き輪で隠しながら砂浜を歩く。
天気がよくて砂浜は焼けるような暑さなのに
海の中は海水が冷たくて、
浮き輪でぷかぷか浮くのが最高に気持ちいい。
「あんま人いないとこに行こ」
そう言った隆二さんが浮き輪を引っ張って、
沖の方に連れて行ってくれた。
自分だけだったら
足のつかないくらい深いところに行くのは
怖くて無理だけど、
隆二さんと一緒なら安心だと思えて楽しい。
「海ん中、気持ちいいね」
「うん!」
「ぷかぷかすんの楽しい?」
「うん、楽しい」
そう答えると
隆二さんは「俺も楽しい」と言って笑った。
「でしょ?」
「いや、ぷかぷかじゃなくて。
Aと一緒だから楽しい」
私の浮き輪に掴まった隆二さんが
サングラス越しに上目遣いで
そんなことを言ってきて、どきどきしてしまう。
思わず照れ笑いすると
「頭暑そう」と言いながら
ラッシュガードのフードをかぶせてくれた。
浮き輪でぷかぷか浮きながら
キラキラ光る海面を見つめていると、
水平線の上に船を見つける。
ほとんど雲のない青空を
カモメたちが飛んでいくのを見つめていると
ラッシュガードのフードを引っ張られて、
ちゅっと軽くキスをされた。
びっくりして目を見開くと、
隆二さんがニヤッと笑う。
慌てて周りを見渡したけど
こちらを注視している人は誰もいなくて、
胸をなで下ろした。
「もー、恥ずかしい……」
「いいじゃん、誰も見てないし」
悪びれる様子もなくそんなことを言う
隆二さんの肩を打つと、
「いてて」と笑いながら身をよじった。
「だって、
A全然こっち見てくんないんだもん」
少しくちびるを尖らせた隆二さんが可愛くて、
笑ってしまう。
綺麗な形の目を見たくてサングラスを外すと
隆二さんは眩しそうに目を細めた。
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なつめ(プロフ) - (・ω・)さん» 返信遅くなってすみません(>_<)今は更新止まってますが、また続きを書いたら再開しますのでよろしくお願いします! (2019年7月3日 23時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
(・ω・) - 初めから一気読みしちゃいました!!更新楽しみにしてます(・ω・)! (2019年6月16日 11時) (レス) id: 73d65f4936 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 私は岩ちゃんじゃなくて健ちゃんとタピオカが出ました明日は居酒屋EXILE行きます(*≧∀≦*) (2019年4月12日 9時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ユキさん» 私は普段ローソンユーザではないのですが行ってきました笑 臣くんとエリーが出ましたよー! (2019年4月11日 23時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - なつめさん今日はLAWSONスピードクジ三代目の日ですね私は早速行きます家からLAWSONまで近いので(*≧∀≦*) (2019年4月10日 10時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつめ | 作成日時:2019年2月28日 22時