検索窓
今日:46 hit、昨日:1 hit、合計:418,295 hit

80 ページ31

しばらく車を走らせたあと、
隆二さんはコインパーキングに
車を停めた。

促されて車を降りると、
助手席側に回ってきてくれた隆二さんが
私の手を取って歩き始める。

それがものすごく自然で、
手をつなぐなんて私には一大事なのに
隆二さんには普通のことなのだと思えて、
やっぱり大人だなぁと思ってどきどきした。









隆二さんが
連れてきてくれたカフェは、
マドネスとは雰囲気が違うけど
やっぱりオシャレなお店だった。

海辺の店をイメージしているのか、
白いペイントのテーブルやカウンターには
エイジング加工が施されていて、
流木が飾ってあったりする。

テーブル席に案内されてそこへ座ると
マフラーとコートを脱いだ隆二さんが
向かい側に座ってニッコリ笑った。

メニューを私に差し出して、
「何にする?」と尋ねてくれる。



「エッグベネディクトがおいしいんですよね?」

「うん。でもどれもおいしいよ」

「隆二さんはどれにするんですか?」

「俺は、Aちゃんが
選ばなかったやつにしようと思って」



そう言われて顔を上げると、
席にもたれた隆二さんがはにかむように笑った。



「俺、優柔不断っつーか……
こういうの決めるの迷っちゃってダメなんだよね」



隆二さんの言葉が意外で、びっくりしてしまう。

隆二さんはかっこいい大人の男性だから、
注文の時もささっと決められそうな
イメージがあったのに。



「Aちゃんは、こういうの迷わない方?」

「え、どうだろ……普通だと思います」

「普通?」

「どれがいいかなって迷うことはあるけど、
いつまでも決められないってことはないです」



そう答えながら、メニューに目を落とす。

どれもおいしそうだけど、
せっかくなら隆二さんオススメのものを
食べたかったので
エッグベネディクトに決めた。

すると、隆二さんが目を見張って
「はやっ」と身を乗り出してくる。

81→←79



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (425 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
777人がお気に入り
設定タグ:三代目JSoulBrothers , 今市隆二 , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なつめ(プロフ) - Koiru*さん» 何度も読み返してくださりありがとうございます!自分で書いておきながらなんですが私もマドネスの隆二くん大好きです♪歌で告白してくれるとかめっちゃいいですよね!ほんと近場にいないかなぁー笑 (2019年4月15日 20時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
Koiru*(プロフ) - やっぱり、マドネスの今市さん素敵。何度読み返しても、キュンキュンします。良いなぁ、こんな人が目の前に現れてくれないかなぁ。と思う日々です。 (2019年4月15日 11時) (レス) id: c51d9e3401 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - Koiru**RHT名前変えましたさん» 私にやられそうですか?笑 移行してからもやっちゃいますよー!続きもお付き合いいただけるとうれしいです♪ (2018年12月5日 16時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - Tomoさん» こちらこそ、コメントありがとうございます♪このお話で楽しんでいただけたようで、とってもうれしいです!これからもこのお話の隆二くんで萌えていただけるようがんばります! (2018年12月5日 16時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
Koiru**RHT名前変えました(プロフ) - なつめさんに、やられそう( 〃▽〃) (2018年12月5日 9時) (レス) id: c51d9e3401 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なつめ | 作成日時:2018年11月28日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。