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病院のベッドにいそいそと入って目を瞑る。
こういうことを言うとこいつ…と思われるかもしれないが
本当に病院食というのは薄くて美味しくない。
お粥なんて鮭が入って初めて美味しくなるものだと思う
せめてふりかけをくださいませんか…お粥を前にしょっぱい顔をしていると看護師さんが海苔の佃煮をくれた。
看護師さんのお陰で完食まで行けたと言っていい。
ありがとう……看護師さん……。。。
またある明日の病院食に思いを馳せつつ、ウトウトするまま意識を落とした。
***
次の日に来た塚内と名乗る刑事に、焦って自分変なこと言いませんようにと願いつつベッドの傍ら、昨日は相澤先生が座っていたその丸椅子に腰掛けるその人と目を合わせた。
「申し訳ないね。入院中に」
「いえ、大丈夫です。入院中と言っても、あまり痛みは感じないので…。」
「そうか…良かった。じゃあ、先ずは………」
それから何件か質問が続き、
「君の個性を聞いていい？」
やっぱり聞かれたかと肩を落とす。心の中で。
なんかフラットだし最初に聞いてこなかったから
あれ、もしかして…いける…？(いけない)
って思っちゃった…
「偶発的、幸運。……だと、自分では思ってました…。」
「届け出てる個性っていうのはそれだよね。でも、」
「そうです。相澤先生に、使った…使えたと言うべきなんでしょうか…あれは…偶発的幸運では、無いですよね。」
刑事さんがジッと話す私を見つめている。
緊張を押し留める様に、グッと手を握りしめた。
続く (更新停止中)
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亜鉛2℃(プロフ) - Esさん» コメントありがとうございます。感想を言って頂けるととても励みになります。描写に気をつけて書いているので本当に嬉しいです。読んでくださりありがとうございます。 (6月1日 19時) (
レス) id: 7a92f90d7d (このIDを非表示/違反報告)
Es(プロフ) - 地の文がすっきりしていて読みやすくて、とても面白いです！主人公の心情描写が分かりやすくて惹き込まれました！応援しています！ (6月1日 15時) (レス) @page8 id: 675c8ca3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜鉛2℃ | 作成日時：2023年5月31日 22時
