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そう頭を悩ませているとガラリと病室のドアが開く。
白衣を着た、少し気難しそうなお医者さんと看護師さんが立っていた。
頭の混乱を隅っこに寄せ居住まいを正すと、
早速というように傍らに座り症状について、入院の有無などを話す。
やはり右足の損傷が激しいらしく、暫くは松葉杖をついて生活をすることに。
一人暮らしなんですけど…松葉杖を付きながら掃除洗濯炊事お風呂って可能かな…
左足は治療が間に合う範囲だったので明日にはガーゼも取っていいそう。
腕の裂傷等に合わせて治療しているが自己判断で治ったと思ったらどこのガーゼも取っていいらしい。
入院は取り敢えず今日一日は確実。今日の検査次第とのこと。
驚いた。思ったよりも怪我をしている。先程思ったより怪我してないと思って安堵したのに、嘘だったようだ。
ヴィランに相対した時は感じなかったのに確かに、今凄く右足が痛い気がする。アレがアドレナリンってやつだろうか。
そのまま検査へと向かい、脳波やらなにやら不思議な機械に何度も何度も入り、疲れ果てた状態で自分のベッドへと倒れ込んだ。
私の病室は一人部屋になっている。
これは偶然ではなく、ヴィランの被害で入院する人はPTSDなども考えられるため大体の場合一人部屋だ。
幼少期に事件に巻き込まれた時の私も一人部屋だった。
毎日毎日共働きの両親のどちらかが着いていてくれていたのを思い出して思わず笑みがこぼれる。
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亜鉛2℃(プロフ) - Esさん» コメントありがとうございます。感想を言って頂けるととても励みになります。描写に気をつけて書いているので本当に嬉しいです。読んでくださりありがとうございます。 (6月1日 19時) (
レス) id: 7a92f90d7d (このIDを非表示/違反報告)
Es(プロフ) - 地の文がすっきりしていて読みやすくて、とても面白いです！主人公の心情描写が分かりやすくて惹き込まれました！応援しています！ (6月1日 15時) (レス) @page8 id: 675c8ca3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜鉛2℃ | 作成日時：2023年5月31日 22時
