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「_____________もう大丈夫だ。私が来た」
「あーー……………コンテニューだぁ……。」
怒気を顕にして登場したオールマイトに強ばっていた肩から力を抜く。そのままどっと疲れがのしかかり眠りそうになるのを堪える。
恐らくこの眠気も個性を使いすぎた影響だろう。
彼は私と緑谷くん達と相澤先生を一抱えにし、一瞬にして避難させてくれた。
はぁ、と思わずため息が出る。
疲れと痛みから思うように体が動かない。
「皆、入口へ。相澤くんを頼んだ。意識がない…早く！」
A組の人達が心配そうに駆け寄ってくるのを見つつ相澤先生に震える手で絆創膏をもう1枚貼って個性を使う。
相澤先生の荒い息が静かな呼吸へと治まったのを確認しつつ私の隣で相澤先生を覗き込んでいた紫のぶどうのような頭をした生徒、の頭から流れている血を見て絆創膏を一枚取り出す。
「お、オイラにはいいよ！むしろ自分に使えって！」
と、これからする行動を察したのか距離を取ろうとする彼の腕を掴み、そのまま頭にペトリと貼って個性を発動する。紫のぶどうのようなものがニョキりと丸く生えてくるのを見てほっと息を着く。
ふと顔を上げると梅雨ちゃんの腕に裂傷があるのを見た。ポーチをまた触ろうとすると声が掛かった。
「……お名前知らなくてごめんなさい。私は大丈夫よ。他のみんなも。だからもう個性を使うのはやめた方がいいわ。ほら、また血が出ているわよ。」
そう言ってまた鼻血が出ていたのか鼻の下を親指で拭ってくれていた。
ああ、大丈夫なのか、とその言葉がストンと胸に落ちて広がった。
後ろの方で
「あああ、……だめだ…ごめんなさい…！お父さん…」
という錯乱するヴィランの声が聞こえてきて、意識を保とうとしたのだが、
襲う眠気に耐えられずそのまま意識を落とした。
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亜鉛2℃(プロフ) - Esさん» コメントありがとうございます。感想を言って頂けるととても励みになります。描写に気をつけて書いているので本当に嬉しいです。読んでくださりありがとうございます。 (6月1日 19時) (
レス) id: 7a92f90d7d (このIDを非表示/違反報告)
Es(プロフ) - 地の文がすっきりしていて読みやすくて、とても面白いです！主人公の心情描写が分かりやすくて惹き込まれました！応援しています！ (6月1日 15時) (レス) @page8 id: 675c8ca3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜鉛2℃ | 作成日時：2023年5月31日 22時
