23 ページ23
「死柄木弔。」
「黒霧、13号はやったのか」
「行動不能にはできたものの、散らし損ねた生徒がおりまして、……一名、逃げられました。」
「………………は…？」
黒い煙の様なヴィランは黒霧と呼ばれ、顔に手を付けたヴィランは死柄木弔と呼ばれていた。
手のヴィランはガリガリと首元を掻きむしり、黒霧と呼ばれたヴィランに
「ワープゲートじゃなけりゃ粉々にしていた」と告げると、掻きむしる手を止めた。
「________流石に何十人ものプロ相手じゃ敵わない。ゲームオーバーだ。あーあ………今回はゲームオーバーだ、………帰ろっか。」
その言葉を聞いた頭がぶどうのような生徒がカエル！？帰るっつったのか今！
と期待を滲ませ話す。
内心私もこのまま何事も無く帰ってくれ頼むと一心不乱に祈っていた。
「…………その前に、平和の象徴としての矜恃を、……少しでも、へし折って帰ろう！！」
そういった瞬間こちらに駆け寄り、梅雨ちゃんへと手を伸ばす。
その間に手を滑り込ませ、いつの間にか私は恋人繋ぎをしていた。お分かりだろうから多くは言わないが勿論恋人では無いことをここに明記しておく。
この状況に冷や汗をかいていると
「……本当、かっこいいぜ。イレイザーヘッド」
…なるほど。相澤先生が個性を使って止めたのか。
かっこいいぜイレイザーヘッドと言うから、
一瞬恋人繋ぎ相手の私が相澤先生に見えているのかと思って大分驚いてしまった。
そのままグラりと相澤先生は倒れた。
因みに恋人繋ぎは続行のため、私の手が端から壊死した。
だが、壊死した傍から個性を使って細胞活性を"成功"
させているためジワジワと治っている。勿論とても痛い。
緑谷くんが焦ったように死柄木を殴ろうと動く。
だが、その前に脳無が立ち塞がった。
緑谷を脳無が掴み、掴まれた緑谷を助けようと梅雨ちゃんが舌を伸ばし、いつの間にか私の手から解いていた左手で個性を使おうとしていたその時、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜鉛2℃(プロフ) - Esさん» コメントありがとうございます。感想を言って頂けるととても励みになります。描写に気をつけて書いているので本当に嬉しいです。読んでくださりありがとうございます。 (6月1日 19時) (
レス) id: 7a92f90d7d (このIDを非表示/違反報告)
Es(プロフ) - 地の文がすっきりしていて読みやすくて、とても面白いです！主人公の心情描写が分かりやすくて惹き込まれました！応援しています！ (6月1日 15時) (レス) @page8 id: 675c8ca3d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：亜鉛2℃ | 作成日時：2023年5月31日 22時
