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________その先には、最悪の光景が広がっていた。
そこら中から戦闘音が聞こえ、別の所にまで炎が散って
建物も倒壊しているものが数多く。
その中心には広場があり、
相澤先生はそこに打ち捨てられたように倒れていてそこら中に血が撒き散らされていた。
その様を見て、急速に手指の先が冷たくなって、頭が真っ白になった。
心臓がドキドキと早鐘を打って、恐怖の感情が私の顔を後ろから覗き込む。
今すぐに踵を返して、何処かに逃げたい衝動に襲われた。個性を使ったりしたら、自由に生きられなくなる。普通ではなくなる。
そして気づく。私、保身ばっかりじゃないか。
相澤先生は生徒を守るために動いてくれたのに。
他の生徒だって、今必死に誰かを、自分を守る為に行動しているのに、爆豪くんだって、私を助けてくれた。
切島くんは私の腕を引いてくれて、さっきだって私に笑顔で話してくれた。
私だけ、私だけが、自分本位だ。
いつの間にか唇を噛んでいたようで口の中に血の味が広がる。
私が動けたら助かったかも知れない人の死を、自分以外のなにかのせいにして逃げるんだろうか。
そうやって、私という人間は生きていくつもりだろうか。"普通"なんて言って。
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亜鉛2℃(プロフ) - Esさん» コメントありがとうございます。感想を言って頂けるととても励みになります。描写に気をつけて書いているので本当に嬉しいです。読んでくださりありがとうございます。 (6月1日 19時) (
レス) id: 7a92f90d7d (このIDを非表示/違反報告)
Es(プロフ) - 地の文がすっきりしていて読みやすくて、とても面白いです！主人公の心情描写が分かりやすくて惹き込まれました！応援しています！ (6月1日 15時) (レス) @page8 id: 675c8ca3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜鉛2℃ | 作成日時：2023年5月31日 22時
