18 ページ18
いやいやとかぶりを振る。
完全に助けられているのにありがとうも言えないなんて人としてダメだ。
いつまでも肩に乗っている訳にもいくまい。
「……あ」
「おーい爆豪ーー！！」
ありがとうと続けようとした声は切島くんの呼びかける声に遮られた。
「急に飛んで行くから驚いたぜ…助けてたのか…」
良い奴だな！爆豪！
完全に落ちていく私を見つけて回収に動いてくれている。
「…ありがとう、爆豪くん。重いでしょう。降ろして大丈夫よ。助けてくれてありがとう。」
努めて穏やかにありがとうを言うと、乱暴に降ろされるかそのまま落とされるかの2択かと思いきや、そんなことも無くそっと降ろしてくれた。
私の中の爆豪の株がとんでもなく上がっていく。
陰湿爆殺王じゃなかったんだね…
「あらかた倒し終わった！どうする？爆豪」
「あ？そりゃヴィランをぶっ殺しに行くに決まってんだろ。」
なんでこんな血気盛んなの？DKだから？
その後特に会話もなく3人でゾロゾロと出入口まで移動して、扉を開けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜鉛2℃(プロフ) - Esさん» コメントありがとうございます。感想を言って頂けるととても励みになります。描写に気をつけて書いているので本当に嬉しいです。読んでくださりありがとうございます。 (6月1日 19時) (
レス) id: 7a92f90d7d (このIDを非表示/違反報告)
Es(プロフ) - 地の文がすっきりしていて読みやすくて、とても面白いです！主人公の心情描写が分かりやすくて惹き込まれました！応援しています！ (6月1日 15時) (レス) @page8 id: 675c8ca3d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：亜鉛2℃ | 作成日時：2023年5月31日 22時
