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そう、考えたその時、視界の端に黒い何かが映った気がしてそちらに目を向ける。
「黒い、霧…？」
もう何か始まっているのだろうかと相澤先生の方を向こうとした時だった。
「一つかたまりになって動くな！…13号、生徒を守れ！」
そう相澤先生が言って黒いモヤのある方へ真っ直ぐに駆けて行く。
どうするべきかと頭が真っ白になりながらたたらを踏んでいると、
先程まで混乱して居ただろう切島くんが私に気づき、腕を引いてくれる。
喉が引き攣れてありがとうも出なかった。
「13号に…イレイザーヘッドですか…。先日頂いた教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここに居たはずなのですが…。」
怖い。演説の雰囲気に安堵していた私を張り倒したい。
「_________子供を殺せば来るのかな…？」
ゾッとするほどの湿度の伴ったその声に背筋が震える。
今まで見てきたヴィランとは一線を画したものであることが一瞬で分かった。
相澤先生はさすがプロと言うべきか、多対一の状況にも関わらず、蹴散らすように倒して行くのが見える。
判断を仰ごうと13号先生の方へ視線を向けると、
対侵入者用センサーが反応していないと焦ったように話している。
私ここで死ぬんだろうか。
「現れたのがここだけか、学校全体か…何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうことが出来る
"個性"がいるってことだな。校舎と離れた隔離空間。そこに少人数が入る時間…バカだがアホじゃねぇ。
これは『何らかの目的があって、用意周到に画策された奇襲』だ。」
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亜鉛2℃(プロフ) - Esさん» コメントありがとうございます。感想を言って頂けるととても励みになります。描写に気をつけて書いているので本当に嬉しいです。読んでくださりありがとうございます。 (6月1日 19時) (
レス) id: 7a92f90d7d (このIDを非表示/違反報告)
Es(プロフ) - 地の文がすっきりしていて読みやすくて、とても面白いです！主人公の心情描写が分かりやすくて惹き込まれました！応援しています！ (6月1日 15時) (レス) @page8 id: 675c8ca3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜鉛2℃ | 作成日時：2023年5月31日 22時
