ストロボ。 (ページ10)

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Episode8 ページ10

『てつや～～～』

て「ん、どした？？？」

てつやはカメラをセッティングしながら返事をする

『手伝いに来たんだけどなんかもう終わってるね』

て「あーーーー…笑てかさ、」

『なに、てつや。』

てつやは少し考えこんだ。

何かを言おうか悩んでいるように見えた。

て「ごめん、やっぱなんでもないわ」

『なんだし。てか撮影終わったらてつやス〇リートファ〇ターやろや』

て「えまじ？？やるやる！！！てかメンバー呼んでくるからAここで待ってて」

『わかった。』

そう言っててつやは行ってしまった。

____彼は…本当に"彼"なのだろうか。

十人十色なんて言葉あるけど彼に似た顔の人はこの地球上にたくさんいると思うし同じ名前だってたくさんいると思う。

…だから、きっとちがう。

そうだ。きっとちがうだろう。

廊下の方から複数の足音と話し声が聞こえてきた

て「あ、A。カメラのやり方説明してなかった」

『ん？あ、そうだわ。私やり方知らん。』

て「ここをこう押して…あーそうそうそれでOK」

『Aちゃん了解した』

て「じゃあそろそろ始めよか！！！」

てつやがそう言うとみんなはテーブルを囲うように一列に並んだ。

私が合図を出してカメラを回し始め、てつやはこういった。

て「やぁどうも東海オンエアのてつやだ。」

その後にみんなが続く。

私は彼らに釘付けになりながら撮影を続けた。