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太宰side
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次の日の夜。
執務室に入ってきた部下の報告で、私の顔は色を失った。
60人の構成員を送り込んで生き残って帰ってきたのは僅か3人。
………その中に、Aの名前は無い。
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__つまり、死んだのだ。
太宰「……部屋を出てくれないか」
掠れる声で部下に指示をする。
部下は一瞬同情するような表情をした後、「はっ」と云って執務室を出た。
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太宰「__A」
執務机に置いていた私とAが映った写真を手に取る。
焦げ茶色の綺麗な髪に綺麗な青い目、こんな華奢な躰で戦場に向かっていたのかと思うと、胸が締め付けられた。
太宰「もう、逢えないのかい……?」
静かな執務室に響く私の声。
まるでもう「逢えない」とでもいうように寂しさが私を包む。
太宰「私は……逢いたい」
きっと、私はずっと前から君に溺れていた。
もう引き戻せる筈がない。
私は何かに引っ張られるように、執務室から出て、近くの川へ向かった。
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空には誰かが忘れていったように、ぽつんと寂しく満月が輝いていた。
太宰「……私と一緒だね」
そう呟いて笑い、私は静かに橋から飛び降りた。
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__A、いつまでも君の隣に居たい
,゜.:。+゜,゜.:。+゜,゜.:。+゜,゜.:。+゜
死ネタ……初挑戦ですよ…
不自然ですよね、自覚しております……
でも本当に短編集ではたくさんの経験をさせていただいております!
嬉しい限りでございます…!
…あ、裏話せねば。
設定についてですが、夢主ちゃんが死んでしまう設定ではマフィアの構成員しか有り得ないかな、と思いました。
探偵社は誰か一人は異能力者が付いてきてくれますからね。頼りになる。
でも18歳で依存しているっていうのは無理があったでしょうか…目を瞑っていただけると嬉しいです。
影さま、リクエスト有難うございました!
またのリクエストを、お待ちしております♪
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わっふる。(プロフ) - 影さん» いいですよね〜!いえいえ、こちらこそリクエスト有難う御座いました! (2018年10月15日 6時) (レス) id: 2e60ab03af (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - ライアーダンス良いですよね!私も好きです!書き直しまでしてくれるなんてありがとうございます!! (2018年10月15日 1時) (レス) id: 828de23231 (このIDを非表示/違反報告)
わっふる。(プロフ) - 影さん» 依存系ヤンデレ太宰さんの方にさせていただきます!リクエスト有難うございます♪ (2018年7月16日 19時) (レス) id: 2e60ab03af (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - 依存系ヤンデレ太宰さんがみたいです!行かないで!傍にいて!と泣いてお願いする感じで、それか、太宰さんのドMがいいです! (2018年7月16日 18時) (レス) id: 026253e74c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 大丈夫ですよゆっくり書いてください (2018年7月12日 15時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わっふる。 | 作成日時:2018年6月24日 13時