【鬼滅の刃】一妻多夫制の柱さん

柱(参) 拾弐 ページ18

甘露寺｢いらっしゃるまでとりあえず待った方が……｣


三つ編みの女性がそう言うと、その発言に周りの柱の人達も確かに……という顔をした。


甘露寺｢それにAさんも来てないですし、勝手に処分したらきっと怒りますよ？｣


伊黒｢ならば待つ｣


胡蝶｢出ましたね妻バカ｣←


……………ん?妻?!


え、A姉さんって結婚してたんだ。
全く知らなかった………!!←(かなりショック)
せめて弟の俺には話してくれてもいいのに!


？｢オイオイ何だか面白いことになってるなァ｣


人の近づいてくる足音と声が聞こえ、その方向に目を移すと思わず固まってしまった。


隠｢困ります不死川様！どうか箱を手放してくださいませ!｣


隠の人達が必死に止めるも男は聞く耳を持たず、殺気を含めながら禰豆子の入った箱を持って歩いて来た。


不死川｢鬼をつれてた馬鹿隊員はそいつかいィ。
一体全体どういうつもりだァ？｣


風柱(かぜばしら)・不死川実弥(しなずがわさねみ)


この傷だらけの男も柱なのだろう。
体格やオーラがまるで違う。
傷だらけの男は持論を話した後、禰豆子の箱を容赦なく刀で貫いた。


炭治郎｢!!!｣


突然の事で唖然としていると、箱からは禰豆子の血がボタボタと垂れてきた。
その血を見た途端怒りが頂点に達し、痛くて動かせなかった体が傷だらけの男の元へ向かって走っていく。
脳より先に体が動く無意識の反射だった。


炭治郎｢俺の妹を傷つける奴は、柱だろうが何だろうが許さない!!｣


不死川｢ハハハハ!!そうかいよかったなァ!｣


今の状態で唯一ダメージを与えられる頭突きをする為、
足に力を入れて走った。


冨岡｢やめろ!!もうすぐお館様がいらっしゃるぞ！｣


不死川｢!!｣


一瞬動きが止まった!今だ!!
俺が地を踏んで飛び、男が刀を振りかざして俺を斬ろうとする。
その時だった。


ｶﾞｷｨｨﾝ!


不死川｢!｣


突然割り込んできた人物によって男の刀は音を激しくたてて止められ、宙に浮いていた俺はいとも簡単に受け止められてしまう。


懐かしい匂いや鼓動、息遣い。
受け止められた時にその人物の胸に押し付けられ抱きしめられた時、
とてつもない安心感が俺を包んだ。


炭治郎｢(この人は……)｣


胸に押し潰されながらも視線を動かし、俺を抱きしめている人の顔を下から見た。






























｢これ、どういう状況………？｣


月柱(つきばしら)・月愀(きさび)A

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