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西蔭side
告白さながらの言葉を言われた当の本人、Aさんは
目を瞬かせた後、ニコッと笑って言う。
｢あはは！ありがとな！(悠馬演技上手くね？いやまさかガチじゃねぇよな？HAHAHA)｣←
照れる素振りもなく、愉快そうに笑うAさん。
言葉を躱(かわ)された野坂さんは少しムッとした様子だ。
いくら年上でも、野坂さんの様な方に言われれば頬を赤く染めるなど
何かしら反応を示す筈。
なのにAさんは野坂さんの好意とも受け取れる言葉を
軽く流した。
色んな意味で侮れない…風丸Aさん。
そんな2人を交互に見ていると、ふと思った事がある。
西蔭｢(この2人、どことなく似ている様な………)｣
髪に同じ目の色、性格は真逆で瞳は野坂さんとは反対に
光を宿す強い瞳を持つAさん。
でも、Aさんが試合を観ていた時に見せた真剣な横顔は、
野坂さんと瓜二つ。
そして、野坂さんが考え事をしている時の仕草まで一致していた。
俺が考えている間も話し続けている2人を見つめる。
お二人は友達と言った…野坂さん達が嘘をつくとは思えないのだが、
似ている所が多過ぎる。
だが、野坂さんから姉がいるとは聞いた事もない。
噂もたったことなど無かった。
ならば、何故…………。
｢西蔭？どうしたんだ？｣
西蔭｢っ……い、いえなんでもありません｣
Aさんは俺が考え込んで黙っていたのに疑問を抱いたようで、
俺よりも小さい体で俺を覗き込んでいた。
それに答えるとそっか、と言って俺から離れる。
そしてじゃあな！と言いながら手を振り、走りながらAさんは颯爽と観客席を去って行った。
野坂さんはそれに手を振り返し、俺もその背中を見送る。
姿が見えなくなり、野坂さんと俺の間には沈黙が続く。
隣の野坂さんを目線だけを動かして見ると、光の宿していないグレーの瞳が俺を見つめていた。
西蔭｢っ……の、野坂、さん？｣
野坂｢何、西蔭｣
驚きながら問うと、表情を変えずに返される言葉。
少し心を落ち着かせて再び野坂さんに聞く為、俺は口を開いた。
西蔭｢野坂さんは………｣
そこまで言って口を噤む。
"Aさんとの関係は、本当に友達ですか？"
なぜ、この言葉を言うだけなのにここまで躊躇してしまう。
分からない、何故なんだ………。
チラリと見た野坂さんの瞳を見る。
そしてその瞳には、
何も聞くな＿＿＿＿
そう、言われている様な気がした。
西蔭｢……いえ、なんでもありません｣
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂きました！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2021年11月8日 9時) (
レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 雪華さん» またまたコメントありがとうございます！他の作品でもコメント下さった時に言ったやつと、最近はモブサイコ100とか見てますよ！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2019年2月18日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - メープルあんり（＾ω＾）さん» コメントありがとうございます！面白い、がとても嬉しい言葉です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡旦那はほんとに誰にも教えてないので、これからですよ！ちなみに視点をお願いしたキャラは旦那では無いので、いつかの話を更新する度にドキドキして欲しいです！ (2019年1月11日 8時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 麗音さん» 見てくださって嬉しいです！あの2人の絡みでは、野坂君の違う一面を書きたいな！と思ったので、もちろんたくさん出てもらいますよ！まだまだ展開はたくさん考えてます！お楽しみに！コメントありがとうございました！ (2019年1月11日 7時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月卯月
| 作成日時：2018年12月16日 23時
