-Secret end 2- ページ22
｢げっ、覚えてたの？！恥ずいわ！｣
変な所を覚えてたことに怒ると、悠馬はまた笑って言った。
野坂｢姉さんのことなら全部覚えてるよ。姉さんは僕の全てなんだ
姉さんと離されてからも、ずっと想ってた｣
その言葉に少し背筋がゾッとしたのは気の所為だろうか。
まだ繋がれている手もさっきより力が強くなったような。
でもその時は可愛い弟だからという理由で危ない考えを消し、
目の前にいる弟との会話を楽しむことにした。
今まで会えなかった間のお互いの事を話し込んでいると、
かなり時間が経っていることに気がつく。
｢あ、ごめん悠馬！みんなを待たせてるからもう行くわ！｣
野坂悠馬｢そう。僕より、雷門なんだね｣
不貞腐れたように言う弟に思わずんん"!!と悶える。
｢悪いね。先に約束してたから行かないとだ｣
そう言うと｢分かった｣と言ってる立ち上がる悠馬。
連絡先はついさっき交換したから、いつでも連絡はし合える。
でも忙しい者同士予定が合うのは少ないだろうけど…。
野坂｢じゃあ、来週の日曜日空いてる？｣
｢え、来週？｣
野坂｢うん｣
｢おけ、ちょい待ち…………あ、空いてるよ。オフ｣
慌ててスケジュール帳を捲ると[オフ]と汚い私の字で書き込まれていた。
言うと嬉しそうに悠馬は微笑んだ。
野坂｢良かった。その日、姉さんの時間を僕にくれないかな？
大事な話があるんだ｣
"大事な話"と聞いて私は緩み切っていた顔の表情筋を引き締めた。
恐らく悠馬にとって只事ではない話なんだろう。
｢分かった。悠馬の為なら、いくらでも私の時間をやるよ｣
野坂｢!!……ありがとう｣
言ってから私の腕を優しく引いて、また自分の腕の中に閉じ込める。
女子同士がやる腕組みや手繋ぎとか抱きつきとか
好きじゃねぇしやりたくないけど、悠馬にならされてもいいと思えた。
勿論兄さん、秋、守など仲良い人や好いてる奴限定で。
控え室を出ると勘違いされると悪いからと言って
途中まで私を送った後、私に手を振りながら去って行った。
みんなと合流した後も悠馬で頭がいっぱいになり
スポンサーが付いたことを共に喜べなかったこと、後悔してます…。
その夜
慣れてきたベッドに寝転びながら
さっきまで悠馬とやり取りをしていたLINEを眺める。
見た目に似合わないスタンプとか送ってくるから笑うしかないのだけど。
笑ってからふと思い出す。
｢(そういえば、貴利名君なんか様子が変だったな…)｣
そう思いながらも、そっと瞼を閉じた。
第3話 『謎の監督 趙金雲』-1-→←-Secret end-
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂きました！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2021年11月8日 9時) (
レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 雪華さん» またまたコメントありがとうございます！他の作品でもコメント下さった時に言ったやつと、最近はモブサイコ100とか見てますよ！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2019年2月18日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - メープルあんり（＾ω＾）さん» コメントありがとうございます！面白い、がとても嬉しい言葉です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡旦那はほんとに誰にも教えてないので、これからですよ！ちなみに視点をお願いしたキャラは旦那では無いので、いつかの話を更新する度にドキドキして欲しいです！ (2019年1月11日 8時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 麗音さん» 見てくださって嬉しいです！あの2人の絡みでは、野坂君の違う一面を書きたいな！と思ったので、もちろんたくさん出てもらいますよ！まだまだ展開はたくさん考えてます！お楽しみに！コメントありがとうございました！ (2019年1月11日 7時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月卯月
| 作成日時：2018年12月16日 23時
