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野坂side
姉さんと再開してから時は経ち、会う約束をした日。
人に見られないように風丸さんの家で会うことになり、
僕は今姉さんの部屋にお邪魔していた。
｢お母さん家にいるけど、大丈夫？｣と言われたが、
寧ろ風丸さんには一度お会いしたかった為承諾した。
そして今は僕について姉さんと話している。
｢…………………マジか｣
僕がやろうとしている事や、今の状況を全て洗いざらい姉さんに話した。
話し終わって姉さんから出た言葉が『マジか』
その一言。
脳腫瘍の事を話した時の絶望している顔を見た時は、少し良い気分になってしまった。
姉さんがそんな顔するくらい、僕は姉さんにとって大きい存在なんだって実感したんだ。
やっぱり僕は可笑しいのだろうか。
いや、好きな人が自分の事を心から思ってくれているのを見たら
誰でも優越感を感じない人はいないだろう。
"思う"と"想う"が違うのは残念だけどね。
野坂｢語彙力が低いよ、姉さん｣
｢だってよ……なんか、信じらんないというか、なんというか…………｣
そんな所も凄く可愛く見える。
僕と姉さんは隣合わせで座っていた。
姉さんは胡座をかいていて、僕の言った事についてうんうんと唸っている。
チラッとベッドを見ると、枕元に寝かせられている猫のぬいぐるみがまた視界に入った。
先程聞いた話によると、この家に来た頃に兄の風丸さんが親御さんに頼んでプレゼントしてくれた物らしい。
そう言いながらそれを抱きしめた時の姉さんは、凄く幸せそうにしていた。
姉さんにとって風丸さんは僕より大きい存在なんだろうな。
僕より居る時間が倍ぐらいだろうし、あの絶望の中から救ってくれた人だからね。
嫉妬に溺れる前に風丸さんを頭の中から消し、姉さんの手をそっと取った。
｢？悠馬、どうした｣
野坂｢僕がこれからしようとしてることは危険だ。姉さんを巻き込みたくない。
だから、2人で居る時以外は"Aさん"って呼ぶよ。いい？｣
｢いいけど……悠馬、無理はしないでよ？
いくら手術すれば治るからって言ったって、余命が近付けば身体の症状は酷くなってくんだし…
それに私も気が気じゃないし………｣
そう言ってから黙り込み、少ししてから念を押すように再度｢無理すんなよ｣と言われる。
そして手をギュッと強く握ってきた姉さん。
野坂｢………分かった。無理はしないようにするよ｣
僕の嘘を聞いた姉さんは浮かない顔をして
｢………おう｣と返事をした。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂きました！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2021年11月8日 9時) (
レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 雪華さん» またまたコメントありがとうございます！他の作品でもコメント下さった時に言ったやつと、最近はモブサイコ100とか見てますよ！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2019年2月18日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - メープルあんり（＾ω＾）さん» コメントありがとうございます！面白い、がとても嬉しい言葉です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡旦那はほんとに誰にも教えてないので、これからですよ！ちなみに視点をお願いしたキャラは旦那では無いので、いつかの話を更新する度にドキドキして欲しいです！ (2019年1月11日 8時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 麗音さん» 見てくださって嬉しいです！あの2人の絡みでは、野坂君の違う一面を書きたいな！と思ったので、もちろんたくさん出てもらいますよ！まだまだ展開はたくさん考えてます！お楽しみに！コメントありがとうございました！ (2019年1月11日 7時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月卯月
| 作成日時：2018年12月16日 23時
