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接吻の話 ページ4

それから三人で飽きるまでぎゅうぎゅうに抱きしめ合い、
ご飯を食べ終えると兄が出発する時刻となってしまった。



千寿郎「すみません遅くなりまし……た…っ?!」



Aさんに少し遅れながら玄関先まで見送りに出ると、
二人は門の前で抱き合いながら熱い接吻を交わしていた。



背の低いAさんはつま先立ちをして、兄に腰と後頭部を支えられながら兄からの強い吸い付きに夢中になっていた。



顔の角度を変えて唇を重ね合わせるたびにAさんの腰がいやらしく揺れ、
兄の大きな手はAさんの髪を掻き抱いて梳き、腰をゆっくりと撫であげる。



「ん、っ……ぁ…ふ…」



時折Aさんの口から溢れる嬌声に体がビクッと震え自分の欲が掻き立てられた。



二人は幾度も唇を重ねては口を開いて舌を絡ませ合い、
鼻を何度も擦り合わせながらお互いを求めていた。



そしてたまに顔を離して見つめあっては音をたてて唇を重ねる。



甘味のような雰囲気の中に入るにも入れず、足は歩くことを拒否し、立ちすくんでしまった。



すると私に気付いた兄は押し付け合い何度も擦り付けあっていた唇を離し、
口に付着した双方の唾液を指で拭いそれを口に含んだ。



弟の私でも心臓が高鳴る兄の仕草に咄嗟に目を逸らす。



眉目秀麗(びもくしゅうれい)



今の兄にはまさにこの言葉が相応しいだろう。



そしてAさんも私に気づくと頬を赤く染めてからごめんね、と謝って口に付いた唾液を舌で舐め取る。



二人が離れて舌で唾液を舐め取った事によりAさんの唇は濡れて、とても色っぽかった。



今のAさんには妖艶という言葉が当てはまるだろう。



とてもじゃないが直視できそうになかった。

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春月卯月(プロフ) - フィオナさん» ありがとうございますー!一応最後の展開までは考えているので頑張ります!応援ありがとうございます! (2019年11月20日 21時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - ユリさん» 気になって下さって嬉しいですー!なるはやで頑張ります!ありがとうございます! (2019年11月20日 20時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 影姫一閃さん» タイトル悩んだんですよ本当にー!いい話なんて滅相もない!勿体ないお言葉です!ありがとうございます!頑張りますー! (2019年11月20日 20時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 椿さん» 応援ありがとうございますー!楽しみにして下さって光栄の極み!頑張りますね! (2019年11月20日 20時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
フィオナ - この後の展開が気になります。更新頑張ってください (2019年11月20日 20時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春月卯月 | 作成日時:2019年11月19日 22時

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