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「可愛いねぇ、クロス君、もっと惚れちゃうかもねぇ。
午前6時半、日が沈み地平線が消えかけている頃に母とクロスの会話が聞こえてきた。今のクロスにとって私の母はお義母さんだから丁寧にしなければならないのかと思ったら笑いが込み上げてきた。
「ねぇクロス。似合うでしょ。
「……あぁ。
「可愛いとかなんか言わないんだ。
「…恥ずかしいんだよ。
こいつを誂いたい気持ちの方があったけれど観光客が集まってきており人々で混雑していたので急いで神社に走っていった。
「おい、転ぶぞ…!
「クロスが遅いのが悪い。
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「Aちゃーん!ぼく、かっこいい?
「うんうん、クロスよりインクのほうがカッコいい。あれ、エラーは?
「もー、まだ居なくなっちゃった!
きっとコイツから離れたんだろうなと思いながらクロスはムスっとしていた。コイツこんな顔をするんだなと思いながらも「クロスもカッコいいよ」といえば少し嬉しそうにしながら俯いていた。本当に犬みたい。
「オい!インク…!
「あー!Aちゃん、クロス、ばいばい!
「気をつけてねー。
「はーい!
自分も仕事をこなすかのようにクロスの手を繋ぎ「今日はよろしくね」と言えば照れてるんだから本当に可愛い。
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ろきるふぇのん(プロフ) - 待ってました〜!今回も楽しく読ませて貰います♪ (7月18日 0時) (レス) id: fa9a6609c5 (このIDを非表示/違反報告)
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