回夏の幽霊

被爆蝶 ページ23

*原爆、被爆、戦争等の表現有






飲水も売られている全ての食べ物も核の汚染が侵攻され廃棄されたものを貧困層が富裕層に侵入し盗むその姿はまさしく、鼠、ゴキブリ、蝿と言われていた。戦争が終わったのは表面上、貧困街の住民達は富裕層に戦争を仕掛けるも銃、とかという新しい武器があって、軍人達も体が大きく食べるものも何も無い彼らには強い肉体も強い武器も金も地位も何もなかった。





そんなある日に限って富裕層から趣味の悪い金持ちがやってくる。一部の貧困民達は子供を売り地を舐めながら男たちの趣味に合う子供を探しにくる。子供であり、手足のない子、学のない子が彼らの遊び相手だった。理由はそれぞれにある「性 玩具」「虐待」「ペット」「少年少女にしか興奮できない性癖」など。





「この子は何円かな？





指をさされたのは自分だった。年齢は十七歳、ショートのボブで貧困街一番のべっぴんさんだと私を誘拐したやつはニヨニヨと笑っていた。「処女で接吻もしたことのない俺の娘です」なんて笑って。





接吻をされそうになったときは必死に抵抗をして必死に守った純情がニヨニヨとした男の目に突き刺さる。買われてしまったら何をされるかなんて溜まったものではない。





買われていることさえ分からない年齢の子供達は男達の手を繋いで笑っているだけ。待っている先の地獄は捕虜にされた兵士以下の地獄の生活だ。こんな男について行ってしまった私も私で愚かだった。






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