【AU】etc (ページ3)

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ドリームさんはやっと、みたいな表情になり少し小さめ
のカゴから粒が大きい葡萄を手に取った。その動作でさえ美しく見え、育ちが良いのだろうと思わされた。

そう思った瞬間、手に持っていた葡萄を自分の口に押し付けられるような形で無理矢理に口に入れられそうになった。力は強くないのに、口の中に葡萄が入っていくのが分かる。

DS.dr「遠慮はしなくていい、とっても美味しいからね。

A「あ、ぁ、ん……、

自身の涎が垂れるのが分かる。その涎はきっと、彼の手に付着しているのにもかかわらず、それさえも無視するように葡萄を咀嚼する自分をドリームさんは眺めていた。

DS.dr「…涎が出てしまったね、今布切れを出すから待っててくれ。

ドリームさんのポケットから、布切れと言われていた見るからに高そうなハンカチを取り出し、丁寧に口の周りを拭かれた。高そうなものなのに、なんて思いながら。

DS.dr「美味しかったかな。

A「あ、…はい、

一歩後ろに下がると、ドリームさんも大きな幅で一歩迫ってきた。図体の大きい人に迫られたことはなかったので、いくら優しくされてもこんな事されたら恐怖でしかなくなる。

DS.dr「この葡萄は君の好きにすると言い、僕はここで城に帰らせてもらう。気を付けるんだよA君。

そう言われ、ドリームさんは羽を生やしどこかに飛び去ってしまった。沢山入っている葡萄をどう処理したらいいかと悩まされてしまった。

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