帰還 ページ18
『ふぅ…。終わったぁ…』
時間を見るとまだ新幹線の時間までに少し時間がある…
『これって!ちょっと観光できるんじゃない!?』
どこへ行こうかなと考えていると…
ーピリリリリー
『電話?』
担任からだ
なんだろう…
『はい!天馬です!』
担任〈どうだ?初の補助監督の仕事は〉
『なんとかうまくいきましたよー』
担任〈そうか〜。だが補助監督の仕事はまだ終わってないぞ〜〉
『え』
担任〈呪霊の対処にあたった施設の使用証明、小学校の封鎖申請、工事の許可申請、現場作業員の名簿と保険加入証明…
これらの書類を書いて区役所に出さないといけない〉
『…』
担任〈おーい。聞いてるか〜?区役所に出すのは俺がしとくから、今言った書類を書くまでがお前の仕事だぞー〉
『…嘘だと言ってください…』
担任〈いや、マジだから〉
『…』
まじかよっ!
嫌だぁ!面倒くさすぎる!
担任〈だから言ったろ。呪術師と補助監督の両立は大変だと…〉
『面倒くさああい!』
担任〈いいから、ちゃんとやっとけよ〜〉
ーブツッー
担任からの電話はそこで切れた
『はっ!?ちょ!待てやこらぁ!おい!担任!!』
何度も担任にかけたが担任が電話に出ることはなかった
そうしている間に新幹線の時間になってしまった
『ちくしょー!!結局観光できなかったー!!!』
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作者名:黒兎侑 | 作成日時:2022年5月4日 18時