ドSな彼氏×優しい彼氏【Shori,S】〜2nd〜

時間かせぎ ページ17

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勝利side




デートの帰り


手をつないで歩く夜道




寒い空気も、


２人の周りだけは暖かく感じられて





「楽しかったねー、」


「Aはしゃぎ過ぎ！」


「だって…！」





そう言って、絡められた手を強く握る





この角を曲がったら


Aの家が見えてくる、




そんな時




いきなり彼女が立ち止まった





「しょーりっ、ぎゅってして？」


「A、どーかした？」


「なんとなく…？」





そう言いながら、自分でも笑っている彼女




「ほーら、行くよ？」




身体を離して


再び手をつなごうと彼女の手を探すと




俺の服の裾を、くっと引っ張るA






「時間かせぎだもん、」





そう言う彼女の表情には


寂しさと少しの甘えたい欲求





「まだ一緒にいたいな…、なんて」





そんな彼女の手を繋いで


すっと指を絡めると、愛しさが募る




その手をすっと自分のポケットに入れて





「今日親いないから、泊まってく？」






たずね口調だけど、




俺は最初からそのつもり





「着替え、どーしよ？」


「俺の貸すからさ」





少し赤くなった彼女の頬と




もちろん行先は俺の家へ





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