粟田口の裏切り (ページ8)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:2,471 hit

六話ページ8

三日月side

昨夜、五虎退から聞いた話によると、粟田口派が堕ちたそうだった。

朝餉の時に見た限り、既に堕ちたのは信濃、毛利、包丁、後藤、乱のようだな。

一晩で五振りも堕ちるとは……

他の者も完璧に堕ちてはないにしろ、眼が澱んでいる。

朝餉から帰ると五虎退が既に部屋の前にいた。

五虎退｢み、三日月さぁん…ｸﾞｽﾞｯ…兄さん達がぁ…ｸﾞｽﾞｯ…｣

三日月｢まあ落ち着け。良いか？粟田口派の邪気が異常だ。此の儘では五虎退まで堕ちかねない。そこで、五虎退には堕ちないよう、薄く守護をかける。バレない程度だからな。己も、自我を保ち、しっかりとあれ。近寄り過ぎるとバレるからな。あまり近寄らない方が良い。分かったな？｣

五虎退｢ｸﾞｽﾞｯ……は、はい！｣

三日月｢良し、ではこれが俺の守護の元だ。｣

そう言って俺は昨日、霊力を込めて作った結紐を渡した。

三日月｢切れたら守護もほどける。まぁ、その時は俺にもわかるが…気をつけろよ。｣

五虎退｢わ、分かりました。｣

三日月｢では五虎退、

堕ちるなよ。｣

五虎退｢は、はい！｣

こうして、五虎退は俺の元から去っていった。

─────────────────────

おもちです！

お気に入り登録者様三人も！

ありがとうございます！

これからも引き続き、宜しくお願いします!!!