数学教師との日常

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〜Aside〜

ほんとに一瞬なのか数分なのか分からなかった
実弥の指が私の鳩尾を思いっきり押し上げて
今まで出なかったものが一気に込み上げてきた

『うっおえっ､うぇ…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯはぁっはぁっ』

実｢ん､ごめんなァ､出せたな偉い偉い｣

鳩尾にあった手はいつの間にか私の
背中に移動して優しく撫でられていた

『…ふぅっ､ﾋｯｸ…ｸﾞｽﾞﾝ』

実｢泣くと苦しくなるから泣くなァ｣

実｢頑張った､今日はもう寝ような｣


それからスッキリするようにと洗面所に
連れてかれてうがいをして寝室に行った

『ごめんね実弥…せっかくなのに…』

実｢大丈夫だからよォ､もうゆっくり休め｣

ベッドに寝そべる私の横に座ってお腹を優しく
トントンしてくれた

その優しさと手の温かさが眠気を誘って

閉じかけている目で実弥を見たら
ものすごく優しい顔で微笑んでいる
実弥と目が合った

実｢眠いよな､もうゆっくり体休めろォ｣

『…ん､おやすみ…』

段々と下がってくる瞼に抗わず
お腹にある実弥の手の温かさを感じながら
眠りについていった

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