数学教師との日常

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〜実弥side〜

それからというもの名前はつわりが
酷いみたいで機嫌が良くない

あまりにも酷すぎるからもう産休に
入ったんだけどよ…
俺も最近は早くあがらせてもらえる

家に帰ってから戻してることもしばしば

俺はすぐ駆け寄って落ち着くまで背中をさすり続ける

…でも今日は違った､背中摩ろうとしたら
勢いよく払われた

『…いい､実弥疲れてるんだから』

マタニティブルーの方も酷いんだよな

実｢気にすんなァ､名前のが辛いだろォ｣

『だからいいってば…もう』

って言って洗面所でうがいしてから早足に
リビングのソファーに俯きながら座った

そりゃずっと具合悪くて家に籠って
出かけらんなけりゃ気も滅入っちまう
そこで俺がキレたら元も子もねぇ
母ちゃんの時も同じことあったから
キレるこたねぇけどただただ心配になる

実｢ご飯食えるかァ？｣

『食べれない､いらない』

実｢一口でもいいから食わねぇと『だからっ！』｣

『食べれないって言ってるじゃん…はぁ』
『もう寝る、おやすみ』

今日は一段とひでぇみてぇだな

どうしたらいいんだよ…

ふと部屋を見渡すと片付けられている
掃除も綺麗にしてある、洗濯もしてある
ご飯だって作られてる､風呂も沸かされてる

腹に子供抱えながらそんだけの家事もこなして
そりゃ疲れちまうよな､頭上がんねぇ…

名前の方が疲れてんだから俺が帰ってきてから
やったって、俺に任せてくれたっていいのに
俺のこと気遣ってくれてんだろな
ほんとすげぇよ…

なのに俺は何もしてやれないかっこ悪ぃなァ…

何してやれんのかねぇ…

実｢はぁァァァァァァ…｣

…そうだ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ､ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

？(もしもし)

実｢…母ちゃん｣

志(あら､どうしたの実弥)

実｢聞きてぇんだけどよォ…｣

…


志(つわりも人によって違うからねぇ)
(つわり変わることできないし悩みどころよね)

実｢俺に何が出来んだァ？｣

志(少しでも名前ちゃんに負担かけないようにすることしか出来ないわよね)

実｢土日も俺より早く起きて朝飯作ってくれてるからよォ｣

志(なら実弥がもっと早く起きるしかないわよ
起きようとしたら実弥がやるって言わなきゃ)
(実弥なりにできることやってみる事よ)
(またあったらいつでも言いな､頑張りなさいね)

実｢おゥ､じゃっ｣

俺なりにできることねぇ…








なんかもう色々めちゃくちゃ…

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