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｢俺が大好きなAさんに電話もらって迷惑に思うわけねぇじゃないっすか。どんなに疲れていようと、たとえ寝てたとしても、3コール以内には出ます。絶対｣
｢うぅ…それは嬉しいけど…じゃあなんで影山く…じゃない、飛雄君も電話くれなかったの？｣
｢…俺、Aさんの新しい電話番号知らねぇ｣
｢あ…｣
そうだ、そういえば高一のとき入学祝いとして新しく携帯を買ってもらったんだった。当時は飛雄君と学校も違かったしなんなら避けてたので交換する訳もなく、学年が上がる頃にはそんな事すっかり忘れてて飛雄君も聞いてこないからてっきり既に交換してるのだとばかり思ってた。通りで電話帳に影山飛雄の名前が居ないわけだ。
｢聞こうと思ってたんすけどAさんが可愛すぎて忘れてました｣
｢…なにそれ｣
こういう事を恥ずかしげもなく言ってしまうのが影山飛雄という人間。思わずこっちが照れてしまう。電話越しに表情が伝わるわけないので思う存分ニヤニヤできるが、すれ違う人々には奇怪に見えるだろう。それでもいいと思えてしまうなんて、私はすっかり彼に毒されてしまったようだ。
｢あのAさん、今家っすか？｣
｢ううん、まだ駅前｣
｢は？一人で帰ってるんですか？｣
｢そう、だけど…｣
彼の怒気を孕んだ声色にビクリと肩を揺らす。電話越しだというのに威圧感は拭えない、もはや才能だろう。
｢せめて谷地さんとか…いや、女子だしな…田中さんとか！…それはなんか俺が嫌だ…クッソ、どうすりゃ……｣
｢お、落ち着いて…！私は一人でも大丈夫だから！実際この3日間何も無かったわけだし｣
｢これからあるかもしんないじゃないすか｣
｢飛雄君が心配するほど私魅力的じゃないから大丈夫｣
魅力的じゃなかったらここまで心配しねぇよ、彼はボソッと呟く。その一言は呆れが混じっていて、不本意ながらキュンときてしまった。
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めいゆえ(プロフ) - まいさん» 応援していただきありがとうございます！ (2022年8月29日 11時) (
レス) id: 396e1f2020 (このIDを非表示/違反報告)
まい - ずっと荒らされてて可哀想。応援してます。荒らしてる方こそ良心の呵責（笑）ないのかよ (2022年8月28日 13時) (レス) id: 10ee86ddc2 (このIDを非表示/違反報告)
A - ずっと自演していて良心の呵責はないのでしょうか？ もうユーザーの方を悪質ユーザーとして通報させていただきます。 (2022年8月28日 11時) (レス) id: 8276257951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めいゆえ | 作成日時：2022年8月28日 10時
